46PM55|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
麻酔器の日常点検で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、麻酔器の日常点検の手順が問われています。「誤っているもの」を選ぶ問題なので、各点検項目が正しいかどうかを1つずつ確認します。とくにガスの安全装置の考え方がポイントです。
解説
麻酔器の日常点検では、患者に安全に麻酔ガスを送れるかを確認します。代表的な点検項目には次のようなものがあります。
- APL弁の確認:APL弁を開いた状態で、回路内圧が過剰に上がらず低く保たれることを確認する。
- におい(無臭)の確認:気化器をオフにして酸素を流し、麻酔薬のにおいが残っていないことを確認する。
- 二酸化炭素吸収剤の確認:吸収剤が新しい状態(白色)であることを確認する。使い切ると色が変わる(紫色など)。
- ハイポキシックガード(低酸素防止)の確認:酸素と亜酸化窒素は連動しており、酸素流量がゼロのときは亜酸化窒素を流せないことを確認する。低酸素の混合ガスを患者に送らないための安全装置。
ここで、供給圧についての考え方が問題になります。麻酔器の点検で確認すべきは、各ガスが規定の供給圧(一般に約400 kPa前後)の範囲にあることです。
選択肢3の「3種類のガスの供給圧が同じであることを確認する」は、点検項目として適切ではありません。確認すべきは各ガスがそれぞれ規定の供給圧で正しく供給されていることであり、3種類が互いに同じ値であることを確かめることが点検の目的ではありません。したがって、これが誤っている記述(=正答)です。
安全管理上のポイント
麻酔器で最も重要な安全装置の一つが、酸素ゼロで亜酸化窒素を流せなくするハイポキシックガードです。低酸素事故を防ぐため、必ず点検します。
選択肢の確認
1.APL弁を開き回路内圧が低下することを確認する。
記述としては正しい。
APL弁を開けば余分なガスが逃げ、回路内圧が低く保たれます。圧力制限の動作確認として適切です。
2.気化器オフの状態で酸素を流し無臭であることを確認する。
記述としては正しい。
気化器をオフにして酸素を流し、麻酔薬のにおいが残っていないことを確認するのは適切な点検です。
3.亜酸化窒素、酸素、治療用空気の供給圧が同じであることを確認する。
正答。記述としては誤り。
確認すべきは各ガスが規定の供給圧(範囲)で供給されていることであり、3種類が互いに同じ値であることを確かめるのは点検の目的ではありません。
4.二酸化炭素吸収装置の吸収剤が白色であることを確認する。
記述としては正しい。
吸収剤が新しい白色の状態であることを確認します。使い切ると変色するため、色の確認は適切な点検です。
5.酸素流量ゼロのとき亜酸化窒素の流量調整ができないことを確認する。
記述としては正しい。
低酸素の混合ガスを送らないための安全装置(ハイポキシックガード)の動作確認で、適切な点検です。
覚えるポイント
- 麻酔器点検の要はハイポキシックガード(酸素ゼロで亜酸化窒素を流せない)。
- APL弁は回路内圧を逃がす圧力制限弁、二酸化炭素吸収剤は白色が新しい状態。
- 確認すべきは各ガスが規定の供給圧の範囲にあること。
- 3種ガスが互いに「同じ値」であることを確かめるのは点検の目的ではない。