19AM026第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

認知心理学

運動の学習について正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

運動技能の練習では、当初ばらばらだった知覚・姿勢・筋活動などの運動要素が時間的・空間的にまとまり、効率的な協応が形成される。

解説

知覚運動学習は、知覚学習が完了してから運動学習へ移る直列的な二段階ではなく、感覚フィードバックと運動調整が相互に働きながら進む。先に学んだ課題が後の学習を促進・妨害するのが順向転移、後の学習が先の記憶へ影響するのは逆向干渉などとして区別され、単に後行学習の影響を負の転移とは定義しない。左右肢間には両側性転移がみられ、利き手での練習効果が非利き手へ及ぶこともある。技能は言語化しにくい手続記憶・潜在記憶の代表である。

選択肢の確認

1.「知覚運動学習では、知覚学習に続いて運動学習が行われる」:知覚と運動はフィードバックを通して同時並行的に調整されるため、知覚学習後に運動学習が始まるとは限らない。
2.「後行学習が先行学習に影響することを負の転移という。」:後行学習が先行学習を妨げる現象は逆向干渉であり、負の転移という一般定義とは一致しない。
3.「運動要素間に協応が生じる。」:練習によって複数の運動要素が協調し、滑らかで省力的な一まとまりの技能になる。
4.「利き手から非利き手への転移はない。」:左右の神経制御には共通部分があり、利き手から非利き手への両側性転移も起こり得る。
5.「技能は顕在記憶である。」:自転車運転などの技能は手続記憶に属し、意識的に想起する顕在記憶とは異なる。

覚えるポイント

運動学習では協応・自動化・手続記憶・転移を関連づけ、順向と逆向、正と負という別々の分類軸を混同しない。

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