第20回・2018年

20AM027|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問

感覚的順応現象はどれか。

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正解2

正答

(2)

この問題のポイント

感覚順応とは、一定の刺激へさらされた後に感覚系の反応が変化し、後続知覚に偏りが生じる現象です。動く刺激を見続けた後、静止像が反対方向へ動いて見える運動残効が該当します。

解説

運動残効は、たとえば滝を長く見た後に静止した岩壁が上向きに動いて見える「滝の錯視」です。特定方向の運動を検出する視覚ニューロンが持続刺激へ順応し、その反対方向を検出する系との活動の均衡が崩れることで説明されます。図地反転は同じ輪郭について図と背景の体制化が交替する現象、混色は複数の色刺激が加法・減法などで別の色として知覚される現象です。ベクションは広い視野の動きにより自己が動いたように感じる視覚誘導性自己運動知覚、両眼立体視は左右眼像の視差から奥行きを得る機能で、いずれも感覚受容器・方向選択系の順応後効果を指すものではありません。

選択肢の確認

1.「図地反転」は知覚体制化が交替する現象で、感覚的順応の代表ではありません。
2.「運動残効」は方向選択的な視覚系が持続運動へ順応した後効果であり正答です。
3.「混色」は複数の波長刺激から別の色が知覚される現象で、順応後効果とは異なります。
4.「視誘導性自己運動知覚(ベクション)」は周囲の視覚運動から自己運動を感じる現象です。
5.「両眼立体視」は両眼視差を手掛かりに奥行きを知覚する機能です。

覚えるポイント

順応は持続刺激に対する感覚系の感度・活動変化です。残効は順応した特徴と反対方向へ知覚が偏ることが多く、運動残効や色残効が典型です。

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