21AM026|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
言語反応による測定が適切でないのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
手続き記憶は技能や習慣として行動に現れる潜在記憶で、本人に内容を言語報告させるより、課題遂行の速さ・正確さや学習効果で測定する。
解説
記憶測定では、保持内容を意識的に言える記憶か、行動成績にだけ表れる記憶かを区別する。感覚記憶は部分報告法などで直後に見えた文字を答えさせ、短期記憶は系列再生や数字スパンで言語反応を得られる。エピソード記憶は経験した出来事の自由再生・手掛かり再生、顕在記憶は想起・再認を意識的に報告できる。手続き記憶は鏡映描写、自転車操作、系列反応などの技能改善として示され、説明できることと実行できることが一致しないため言語反応は適切な主測定にならない。
選択肢の確認
1.「感覚記憶」:感覚記憶は短時間提示した刺激を直後に報告させる全体報告・部分報告など、言語反応を用いた測定が可能である。
2.「短期記憶」:短期記憶は数字や語の系列を復唱・再生させ、保持できた項目数を言語反応から測れる。
3.「手続き記憶」:手続き記憶は技能遂行の改善として潜在的に現れるため、言語で何を覚えたか答えさせる測定は適切でない。
4.「エピソード記憶」:エピソード記憶はいつ・どこで経験した出来事を再生または再認させ、内容を言語報告できる。
5.「顕在記憶」:顕在記憶は意識的な想起が可能な宣言的記憶なので、再生・再認時の言語反応を測定に利用できる。
覚えるポイント
言える記憶=顕在・エピソード、できることで示す記憶=手続き。測定法を再生課題か遂行課題かで選ぶ。