19AM044第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語学

動詞「かえる」を表す形態素のうち類義の書き分けでないのはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

「返る・返す」は元の場所や持ち主へ戻るという別の語義をもち、「変える」を意味領域ごとに替・代・換と書き分ける関係には含まれない。

解説

「変える」は状態や性質を別のものにする一般的表記である。「替える」は古い物を新しい物へ取り替える、「代える」はある役割を別のものに担わせる、「換える」は同価値のものを交換・換算する場合に用いる。いずれも広い意味で何かを別のものに『かえる』同一語の類義的な漢字書き分けとして扱える。一方、「返る」は出発点へ戻る自動詞で、「返す」は戻す他動詞であり、変化・交換を意味する「かえる」とは語彙的に異なる。読みが近くても活用と項構造にも注意する。

選択肢の確認

1.「変」:「変える」は性質・状態・方針などを別のものにする一般的な表記である。
2.「替」:「替える」は入れ替えや交替を表し、「かえる」の類義的な書き分けに含まれる。
3.「返」:「返」は元へ戻る・戻すという別語義であり、変化を表す書き分けではない。
4.「代」:「代える」は代理・代用のように、ある役割を他のものへ担わせる場合に用いる。
5.「換」:「換える」は交換・換金・換算など、等価なものへの置換を表す書き分けである。

覚えるポイント

変・替・代・換は変化や置換の意味を分担し、返だけは『元へ戻す』という別方向の意味と整理する。

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