21PM044|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
自動詞と他動詞の組み合わせでないのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
「走る―走れる」は自動詞と他動詞の対ではなく、同じ自動詞「走る」とその可能形である。目的語を取る他動詞化ではない。
解説
自他対応では同じ事態を、対象の状態変化として表す自動詞と、主体が対象へ働きかける他動詞で対にする。起きる―起こす、裂ける―裂く、溶ける―溶かす、入る―入れるはこの対応をもつ。走れるは「走ることが可能だ」というモダリティ・可能の派生形で、項構造上の対応他動詞ではない。「道を走る」の「を」も移動経路を示し、対象変化を起こす他動詞の目的語とは違う。
選択肢の確認
1.「起きる ― 起こす」:起きるは主体の状態変化、起こすは他者・物へ働きかける自他の対である。
2.「裂ける ― 裂 く」:裂けるは自然に裂ける自動詞、裂くは対象を裂く他動詞として対応する。
3.「溶ける ― 溶かす」:溶けるは状態変化、溶かすは使役的働きかけを表す自他対応である。
4.「はいる ― いれる」:はいるは自動詞、いれるは対象を内部へ移動させる他動詞である。
5.「走 る ― 走れる」:走れるは走るの可能形で、自動詞に対応する他動詞ではない。
覚えるポイント
自他対は項構造と対象変化を見る。可能接辞「れる」が付いただけの形を他動詞としない。