第23回・2021年

23AM044|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問

形態論的プロセスとしての重複には完全重複と部分重複とがあるが、いずれでもないのはどれか。

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正解3

正答

(3)

この問題のポイント

『しんじん』は『新人』という二つの形態素/新・人/からなる複合語で、同じ形態素の完全・部分重複によって作られた語ではない。

解説

重複は語基の全部または一部を繰り返して語を形成する形態論的過程である。『やまやま』は山の完全重複、『ひとびと』は人の重複に連濁が生じた形である。『つつく』は語基の一部が反復した部分重複として、『あやや』も愛称・表現形成における部分的反復として分析される。『しんじん』は音だけ見ると/しん/が続くように感じるが、前半は『新』、後半は『人』で語源・意味の異なる形態素が偶然同じ音形となった複合である。音列の反復と形態素の重複を区別する。

選択肢の確認

1.「やまやま」:やまやまは語基『やま』全体を繰り返す完全重複で、複数・強調等の意味を作る。
2.「ひとびと」:ひとびとは『ひと』の完全重複に連濁が加わり、後半語頭が/び/となった形である。
3.「しんじん」:しんじんは『新』と『人』という別形態素の複合で、音が似ても重複過程ではない。
4.「つつく」:つつくは語基の一部を反復する部分重複として分析できる。
5.「あやや」:あややは基体の一部を繰り返した愛称的な部分重複の例として扱える。

覚えるポイント

重複かは音の見た目でなく、同じ語基をコピーしたかで判定する。新人は新+人の複合語。

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