23AM045第23回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語学

現代日本において、地域方言、社会方言などの変異とみなされないのはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

『いとをかし』は古典語の歴史的表現で、現代日本語内部の地域方言・社会方言などの共時的変異とはみなさない。

解説

言語変異には地域差、職業・年齢・集団による社会差、場面差などがある。『おおきに』は関西などの地域方言、『しばれる』は北海道・東北等の地域表現、『あがり』は寿司店等の職域語、『マジ卍』は若者文化・流行語として社会的変異に位置付けられる。一方、『いとをかし』は古典日本語で『たいそう趣深い』等を表す歴史的な語法で、現代のある地域・社会集団が通常用いる方言変異というより通時的な言語段階の違いである。時間差と同時代内の差を分ける。

選択肢の確認

1.「マジ卍」:マジ卍は特定時期の若者集団に広がった流行表現で、社会方言的変異として扱える。
2.「あがり(お茶のこと)」:あがりをお茶の意味で使うのは寿司店等の職業・場面に結び付く語彙変異である。
3.「おおきに」:おおきには関西地域などで感謝を表す地域方言として知られる。
4.「しばれる」:しばれるは寒さが厳しい意の北海道・東北などの地域方言である。
5.「いとをかし」:いとをかしは古典語という歴史的段階の表現で、現代日本語の地域・社会方言変異とはみなさない。

覚えるポイント

同時代内の地域・集団差=方言変異、時代を隔てた古語=通時的変化。『いとをかし』は後者。

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