23PM041第23回 言語聴覚士国家試験 過去問

聴覚心理学

カクテルパーティー効果と関連しないのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

カクテルパーティー効果は複数音源から目的音声を選択的に聴取する働きである。話者へ近づいて音が急に大きく感じる現象は音圧変化で、直接関係しない。

解説

騒がしい場で特定話者の声を追えるのは、両耳間時間差・レベル差による空間的分離、声の基本周波数や音色の違い、意味・注意などを利用して聴覚ストリームを選択するためである。片耳聴では両耳手掛かりが失われ、同じピッチ・同時発話では音源分離の手掛かりが減る。注意が散漫なら標的音声の選択は難しく、関心の高い内容や自分の名前は注意を引きやすい。話者へ近づけば逆二乗則に従い到達音圧が増すが、これは距離による物理的音量変化であり、選択的聴取そのものではない。

選択肢の確認

1.「片耳だけだと雑音下での音声が聞き取りづらい。」:片耳聴では両耳間差による空間分離が使えず、雑音中の音声選択が難しくなる。
2.「気になる人の言っていることは耳に入ってくる。」:関心のある話者の内容は選択的注意を向けやすく、雑音中でも知覚されやすい。
3.「注意力が散漫になると雑音下での音声が聞きづらい。」:注意力が散漫だと標的音声へ注意を維持できず、雑音下の了解度が低下する。
4.「聞こえづらいと思って話し手に近づくと急にうるさく聞こえる。」:話し手へ近づいて急にうるさく感じるのは到達音圧の増大で、カクテルパーティー効果ではない。
5.「ふたりが全く同時に同じピッチで話すとそれぞれの声が聞き分けにくい。」:二人の声が同時・同一ピッチだと基本周波数差による音源分離が困難になる。

覚えるポイント

カクテルパーティー効果=空間・F0・音色・意味・注意で標的音声を分離。距離による音圧増加とは別。

関連問題

23PM04023PM042
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)