25PM037第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

音声学

モーラ音素/Q/の異音として出現しないのはどれか

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

モーラ音素/Q/は促音を表し、後続子音の調音に同化して閉鎖や摩擦の持続として実現される。日本語では通常、鼻音[n]の前に促音を置かないため、[n]は/Q/の異音として出現しない。

解説

促音/Q/は独立した一定の音色をもつのではなく、後続する阻害音の種類に応じて音声実現が変わる。/Qk/なら軟口蓋閉鎖の延長、/Qt/なら歯茎閉鎖の延長として[k]・[t]に対応する無音区間が長くなる。/Qs/や/Qɕ/では摩擦音の持続時間が延長し、長い[s]・[ɕ]として聞こえる。このように後続子音と同じ調音点・様式へ同化する。一方、共通語の語彙で促音が鼻音/n/の前に現れて長い[n]を作ることは通常なく、撥音/N/や鼻音そのものとは別のモーラ音素として扱う。

選択肢の確認

1.「[n]」:正しい。鼻音前の促音は共通語で通常成立せず、/Q/の異音として現れない。
2.「[s]」:誤り。/Qs/では後続する歯茎摩擦音[s]の持続が長くなり、促音を実現できる。
3.「[ɕ]」:誤り。/Qɕ/では歯茎硬口蓋摩擦の延長として現れる。
4.「[t]」:誤り。/Qt/では歯茎閉鎖の持続が促音区間となる。
5.「[k]」:誤り。/Qk/では軟口蓋閉鎖を長く保つことで促音が実現する。

覚えるポイント

/Q/は後続阻害音の「閉鎖または摩擦の延長」。/N/は鼻音モーラであり、促音/Q/と混同しない。

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