25PM039|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
声帯振動について誤っているのはどれか
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
声帯粘膜波には垂直位相差があり、開大も閉鎖も下唇側が上唇側に先行する。上唇から閉じ始めるとする選択肢3が誤りである。
解説
呼気圧で声帯が開く際、下方の縁が先に外側へ動き、その運動が上方へ伝わって上唇が開く。閉鎖時も下唇が先に内方へ戻り、続いて上唇が閉じる。この下から上への粘膜波と上下縁の位相差が正常振動の特徴である。声門体積速度は開大に伴って比較的滑らかに増加し、声門閉鎖では流れが急に遮断されて0へ近づく。この急峻な閉鎖が高調波成分の生成に寄与する。1周期中に声門が開いている時間の割合が声門開放率であり、閉鎖している時間が短くなれば相対的に開放時間の割合は増える。
選択肢の確認
1.「下唇から開き始める」:正しい。声帯下縁の運動が上縁に先行する。
2.「体積速度波形は滑らかに立ち上がる」:正しい。声門面積の増加に伴って呼気流が徐々に増える。
3.「上唇から閉じ始める」:誤りで正答。閉鎖も下唇が先行し、上唇へ進む。
4.「閉鎖に伴い体積速度が急激に0」:正しい。声門流が急に遮断される。
5.「閉じる時間が短いと開放率増加」:正しい。周期に占める閉鎖相が減れば開放相の割合が増える。
覚えるポイント
正常粘膜波は下唇先行で下から上へ伝わる。開放率=開放時間/周期であり、波形の急な閉鎖は音源の高周波成分に関係する。