27AM052第27回 言語聴覚士国家試験 過去問

言語聴覚障害総論

障害者運動のスローガンである≪Nothing About Us /「私たちのことを私たち抜きに決めないで」≫に関係するのはどれか

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

“Nothing About Us Without Us”は、障害のある人を施策の客体でなく権利の主体として位置付け、意思決定への当事者参加を求める理念である。障害者権利条約の策定過程と内容に直結する。

解説

「私たちのことを私たち抜きに決めないで」は、障害当事者が自分に関する法律、政策、支援の決定過程へ実質的に参加することを求める障害者運動の標語である。国連の障害者の権利に関する条約は、障害者を保護の対象だけでなく人権の主体と捉え、合理的配慮、差別禁止、社会参加を定め、策定過程にも当事者団体が深く関与した。国内法やICFにも関連する理念はあるが、標語との最も直接的な対応は同条約である。

選択肢の確認

1.「障害者基本法」:誤り。国内の基本理念を定める法律だが、標語が象徴する国際的条約策定への当事者参加そのものではない。
2.「ICIDH」:誤り。機能・能力・社会的不利を分類した旧国際障害分類である。
3.「国際障害者年(1981年)」:誤り。完全参加と平等を掲げた重要な契機だが、この標語との直接的対応は権利条約である。
4.「ICF」:誤り。生活機能を心身機能、活動、参加、環境因子の相互作用で捉える分類である。
5.「障害者の権利に関する条約」:正しい。当事者参加と権利主体性を中核に制定された国際条約である。

覚えるポイント

権利条約は「保護から権利へ」「当事者抜きに決めない」「合理的配慮と参加」を軸に理解する。

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