28PM027第28回 言語聴覚士国家試験 過去問

心理測定法

項目反応理論について正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

項目反応理論は、各項目への正誤・評定反応と、直接観察できない能力・特性との確率的関係を項目特性曲線で表す。

解説

IRTでは能力θの人がある項目に正答する確率を、項目困難度、識別力、必要に応じ当て推量などの母数でモデル化する。総得点が同じでもどの難度の項目へ答えたかを考慮でき、異なる項目群間の尺度等化や適応型テストに利用される。安定した項目母数推定には一般に相当数の標本が必要で、小規模クラスだけへの適用を得意とはしない。古典的テスト理論のように総得点・下位尺度得点そのものだけを分析対象にする説明でもない。

選択肢の確認

1.「項目間構造を確率ネットワークで推定」:誤り。IRTは潜在特性と各項目反応の関係をモデル化する。
2.「比較的小規模なテストに適用」:誤り。項目母数の安定推定には比較的大きな標本が必要となる。
3.「ランダムに選んだ項目への反応に適用」:誤り。項目選択の無作為性が定義ではなく、校正済み項目を用いる。
4.「反応から能力など潜在特性を推論」:正しい。観察反応を基にθを確率的に推定する。
5.「反応を総計した総得点や下位得点に適用」:誤り。これは古典的テスト理論に近く、IRTは項目ごとの特性を用いる。

覚えるポイント

IRTは人の潜在能力θと項目の難度・識別力を同じ尺度上で扱う。総得点だけを見る理論ではない。

関連問題

28PM02628PM028
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)