28PM041第28回 言語聴覚士国家試験 過去問

聴覚心理学

聴覚フィルタの説明として誤っているのはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

聴覚フィルタは蝸牛基底板上の周波数選択性を心理音響的に表す。中心周波数が高いほど絶対帯域幅は広くなり、「狭くなる」は逆である。

解説

基底板は基部が高周波、頂部が低周波へ最大振幅を示し、各位置の周波数同調が聴覚フィルタの生理基盤となる。等価矩形帯域幅ERBは中心周波数の上昇に伴ってHz単位では広がる。入力レベルが高いと蝸牛能動機構の非線形性により同調が鈍り帯域が広がる。フィルタ形状は一般に高周波側の傾斜が低周波側より急で、外有毛細胞障害を伴う感音難聴では周波数選択性が低下し帯域が広くなる。

選択肢の確認

1.「基底板振動特性が生理基盤」:正しい。場所ごとの周波数同調がフィルタを形成する。
2.「中心周波数が高いほど帯域幅が狭い」:誤りで正答。絶対帯域幅は高周波ほど広くなる。
3.「音圧上昇で帯域幅が広くなる」:正しい。高レベルでは同調曲線が広がり選択性が低下する。
4.「高域側の傾斜が急」:正しい。聴覚フィルタは非対称な形状を示す。
5.「感音難聴者は健聴者より広い」:正しい。蝸牛増幅機構の障害で周波数分解能が低下する。

覚えるポイント

ERBは周波数とともに増大し、音圧上昇・蝸牛性難聴でもフィルタが広がる。

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