Y2019M10Q33|2019年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による遺伝的影響などに関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 放射線による障害を骨髄細胞に受けると、子孫に遺伝的影響が生じる。 B 遺伝子の染色体異常は、正常な染色体の配列の一部が逆になることなどにより生じる。 C 小児が被ばくした場合でも、その子孫に遺伝的影響が生じるおそれがある。 D 放射線照射により、突然変異率を自然における値の2 倍にする線量を倍加線量といい、ヒトでは約0.05Gy である。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
子孫へ伝わる可能性があるのは生殖細胞の変異です。倍加線量は自然突然変異率を2倍にする線量で、値が大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さいと解釈します。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
解説
条件を満たす記述は「B,C」です。
A:誤り。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。
B:正しい。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
C:正しい。小児でも将来生殖に用いられる生殖細胞が被ばくすれば、変異が子孫へ伝わる可能性があります。
D:誤り。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。
選択肢の確認
1.A, B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。 Cは組合せに必要です。小児でも将来生殖に用いられる生殖細胞が被ばくすれば、変異が子孫へ伝わる可能性があります。
2.A, C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。 Bは組合せに必要です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
3.A, D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。生殖細胞変異は子孫へ伝わり得ますが、体細胞変異は被ばく者本人の影響として扱います。 Dは組合せに入れられません。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。 Bは組合せに必要です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。 Cは組合せに必要です。小児でも将来生殖に用いられる生殖細胞が被ばくすれば、変異が子孫へ伝わる可能性があります。
4.B, C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。 Cは正しい記述です。小児でも将来生殖に用いられる生殖細胞が被ばくすれば、変異が子孫へ伝わる可能性があります。
5.C, D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。倍加線量は自然突然変異率と同じだけ変異を増やす線量で、ヒトの推定値は約1 Gyです。大きいほど単位線量当たりの遺伝的リスクは小さくなります。 Bは組合せに必要です。染色体異常には欠失、逆位、転座などの構造異常があり、生殖細胞で生じて伝わった場合に遺伝的影響となり得ます。
覚えるポイント
倍加線量は大きいほど遺伝的影響が起こりにくい指標です。体細胞=本人、生殖細胞=子孫。