Y2020M04Q39|2020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による身体的影響に関する次のAからD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 眼の水晶体上皮細胞が損傷を受けて発生する白内障は、早期影響に分類される。 B 白内障の潜伏期は、被ばく線量が多いほど短い傾向にある。 C 晩発影響である白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて一般に短い。 D 放射線による皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が1~3 か月程度で、晩発影響に分類される。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
身体的影響には早期の組織反応、晩発の組織反応、発がんなどの確率的影響があります。時期(早期/晩発)と機序(組織反応/確率的)を混同しないことが重要です。白内障は損傷した水晶体上皮細胞が混濁の形成へ至るまで潜伏期を要する晩発性の組織反応です。水晶体への線量が大きいほど混濁の発現までの潜伏期は短くなる傾向があるため、正しい記述です。
解説
条件を満たす記述は「B,C」です。
A:誤り。白内障は損傷した水晶体上皮細胞が混濁の形成へ至るまで潜伏期を要する晩発性の組織反応です。早期影響とする分類が誤りです。
B:正しい。水晶体への線量が大きいほど混濁の発現までの潜伏期は短くなる傾向があるため、正しい記述です。
C:正しい。白血病は被ばく後数年から過剰発生が現れ得るのに対し、多くの固形がんはより長い潜伏期を要するため正しい比較です。
D:誤り。脱毛は毛母細胞の障害により被ばく後数週~数か月で現れる早期の皮膚組織反応です。潜伏1~3か月から晩発影響とする分類が誤りです。
選択肢の確認
1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。白内障は損傷した水晶体上皮細胞が混濁の形成へ至るまで潜伏期を要する晩発性の組織反応です。早期影響とする分類が誤りです。 Cは組合せに必要です。白血病は被ばく後数年から過剰発生が現れ得るのに対し、多くの固形がんはより長い潜伏期を要するため正しい比較です。
2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。白内障は損傷した水晶体上皮細胞が混濁の形成へ至るまで潜伏期を要する晩発性の組織反応です。早期影響とする分類が誤りです。 Bは組合せに必要です。水晶体への線量が大きいほど混濁の発現までの潜伏期は短くなる傾向があるため、正しい記述です。
3.B,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。水晶体への線量が大きいほど混濁の発現までの潜伏期は短くなる傾向があるため、正しい記述です。 Cは正しい記述です。白血病は被ばく後数年から過剰発生が現れ得るのに対し、多くの固形がんはより長い潜伏期を要するため正しい比較です。
4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。脱毛は毛母細胞の障害により被ばく後数週~数か月で現れる早期の皮膚組織反応です。潜伏1~3か月から晩発影響とする分類が誤りです。 Cは組合せに必要です。白血病は被ばく後数年から過剰発生が現れ得るのに対し、多くの固形がんはより長い潜伏期を要するため正しい比較です。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。脱毛は毛母細胞の障害により被ばく後数週~数か月で現れる早期の皮膚組織反応です。潜伏1~3か月から晩発影響とする分類が誤りです。 Bは組合せに必要です。水晶体への線量が大きいほど混濁の発現までの潜伏期は短くなる傾向があるため、正しい記述です。
覚えるポイント
発症時期だけから、しきい線量の有無を決めることはできません。早期・晩発は発症までの時間、組織反応・確率的影響は線量反応の型を表します。