Y2021M10Q312021年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識細胞・DNA・染色体

放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化な細胞ほど高感受性です。細胞周期ではM期・G2後期が高く、S後期は低い傾向があります。ベルゴニー・トリボンドーの法則では、分裂が盛んで未分化、将来の分裂回数が多い細胞ほど高感受性です。

解説

細胞周期ではM期・G₂期後半が高感受性で、G₁期後半からS期初期にも高感受性域があります。一方、S期後半は相同組換え修復を利用しやすく、一般に最も抵抗性です。このため、S期初期はS期後期より感受性が高いとする1が正しい記述です。平均致死線量D₀は、指数部分を外挿して生存率が37%になる線量を表します。

選択肢の確認

1.細胞分裂の周期の中で、S 期(DNA 合成期)初期は、S 期後期より放射線感受性が高い。
○ 判定:正答(記述は正しい)。S期初期は、放射線抵抗性の高いS期後期より感受性が高くなります。

2.細胞分裂の周期の中で、S 期(DNA 合成期)後期は、M 期(分裂期)より放射線感受性が高い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。M期は高感受性であり、S期後期がM期より高感受性という関係は逆です。

3.細胞分裂の周期の中で、G₁ 期(DNA 合成準備期)後期は、G₂ 期(分裂準備期)初期より放射線感受性が低い。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。G₁期(DNA合成準備期)後期はG₂期(分裂準備期)初期より放射線感受性が高いため、G₁期後期の方が低いとする大小関係が逆です。

4.細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。哺乳動物細胞の生存率曲線は通常、低線量側に肩をもつシグモイド型です。

5.平均致死線量は、細胞の生存率曲線において、その細胞集団のうち半数の細胞を死滅させる線量で、細胞の放射線感受性の指標とされる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。D₀は細胞集団の50%致死線量ではなく、指数部で生存率が1/e、すなわち約37%となる線量です。

覚えるポイント

増殖中の未分化細胞は一般に高感受性です。細胞周期ではS期後期が比較的抵抗性で、S期初期やG₁後期の方が感受性は高い傾向です。細胞周期ではM期とG2後期が高く、DNA合成を終えるS期後期は比較的抵抗性です。

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