Y2021M10Q35|2021年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
末梢血ではリンパ球が早期から減少し、赤血球は寿命が長いため変化が遅く、血小板減少は出血傾向につながります。造血幹細胞やリンパ球は高感受性です。リンパ球は早期に減少し、寿命約120日の赤血球は末梢血での減少が遅く現れます。
解説
造血幹細胞やリンパ球は高感受性です。末梢血ではリンパ球が早期から減少し、赤血球は寿命が長いため変化が遅く、血小板減少は出血傾向につながります。
リンパ球は早期に減少し、寿命約120日の赤血球は末梢血での減少が遅く現れます。
選択肢の確認
1.骨髄のうち赤色骨髄中の幹細胞が障害を受けると、末梢血液中の血球数は減少していく。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。赤色骨髄の造血幹細胞が障害されると新たな血球供給が低下し、各血球の寿命に応じて末梢血球数が減少します。
2.末梢血液中のリンパ球を除く白血球は、被ばく直後は一時的に増加が認められることがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。照射直後にはリンパ球以外の白血球が一過性に増えることがありますが、その後は造血障害により減少します。
3.人の末梢血液中の有形成分の変化は、25µGy 程度の被ばくから認められる。
× 判定:正答(誤っている記述)。末梢血球変化の目安は約0.25 Gy=250 mGy=250000 μGyです。25 μGyはその10000分の1で、線量の桁が小さすぎます。
4.末梢血液中の有形成分のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは赤血球である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。成熟赤血球は寿命が約120日と長いため、骨髄障害後も末梢血での減少は他の血球より遅れて現れます。
5.人が全身にLD50/60 に相当する線量を被ばくしたときの主な死因は、造血器官の障害である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。LD50/60は全身急性被ばく後60日以内に集団の50%が死亡する線量で、主因は造血器障害です。
覚えるポイント
血球変化は「リンパ球が早い、赤血球が遅い」、赤血球低下=貧血、血小板低下=出血です。赤色骨髄の造血幹細胞が障害されると新たな血球供給が低下し、各血球の寿命に応じて末梢血球数が減少します。