Y2021M10Q40|2021年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
胎内被ばくに関する次のA からD の記述について、正しいものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 着床前期の被ばくでは胚の死亡が起こるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。 B 器官形成期の被ばくでは、奇形が発生するおそれがある。 C 胎内被ばくによる奇形の発生のしきい線量は、ヒトでは5Gy 程度である。 D 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、確率的影響に分類される。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
着床前期は胚死亡という全か無か、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経系の発達障害が主要な組織反応です。出生児に現れる発育影響は被ばくした本人の身体的影響です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残った胚では奇形増加が主要反応とはされません。器官形成期は形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで先天奇形が生じ得ます。
解説
条件を満たす記述は「A,B」です。
A:正しい。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残った胚では奇形増加が主要反応とはされません。
B:正しい。器官形成期は形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで先天奇形が生じ得ます。
C:誤り。ヒトの胎児奇形に対するしきい線量は概ね0.1 Gy程度が目安です。5 Gyはそれより二桁高く、奇形発生のしきい線量とする数値が誤りです。
D:誤り。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は、発生中組織の障害によるしきい線量を持つ身体的組織反応です。確率的影響とする分類が誤りです。
選択肢の確認
1.A,B
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aは正しい記述です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残った胚では奇形増加が主要反応とはされません。 Bは正しい記述です。器官形成期は形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで先天奇形が生じ得ます。
2.A,B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。ヒトの胎児奇形に対するしきい線量は概ね0.1 Gy程度が目安です。5 Gyはそれより二桁高く、奇形発生のしきい線量とする数値が誤りです。
3.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは組合せに入れられません。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は、発生中組織の障害によるしきい線量を持つ身体的組織反応です。確率的影響とする分類が誤りです。 Bは組合せに必要です。器官形成期は形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで先天奇形が生じ得ます。
4.B,C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。ヒトの胎児奇形に対するしきい線量は概ね0.1 Gy程度が目安です。5 Gyはそれより二桁高く、奇形発生のしきい線量とする数値が誤りです。 Dは組合せに入れられません。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は、発生中組織の障害によるしきい線量を持つ身体的組織反応です。確率的影響とする分類が誤りです。 Aは組合せに必要です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残った胚では奇形増加が主要反応とはされません。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。ヒトの胎児奇形に対するしきい線量は概ね0.1 Gy程度が目安です。5 Gyはそれより二桁高く、奇形発生のしきい線量とする数値が誤りです。 Dは組合せに入れられません。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる発育遅延は、発生中組織の障害によるしきい線量を持つ身体的組織反応です。確率的影響とする分類が誤りです。 Aは組合せに必要です。着床前期は胚死亡という全か無かの反応が中心で、生き残った胚では奇形増加が主要反応とはされません。 Bは組合せに必要です。器官形成期は形態形成が盛んなため、しきい線量を超える被ばくで先天奇形が生じ得ます。
覚えるポイント
着床前=胚死亡、器官形成=奇形、胎児期=中枢神経・発育。出生児本人の影響は遺伝的影響ではありません。