Y2022M10Q33|2022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
組織加重係数に関する次のA からD の記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 組織加重係数は、各臓器・組織の確定的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。 B 組織加重係数は、骨髄より生殖腺の方が大きい。 C 全ての組織・臓器の組織加重係数の合計は、1 である。 D 被ばくした組織・臓器の等価線量に組織加重係数を乗じて足し合わせることにより、実効線量を得ることができる。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
組織加重係数w_Tは確率的損害への相対寄与を表し、確定的影響の係数ではありません。ICRP 103では赤色骨髄0.12が生殖腺0.08より大きく、総和は1です。
解説
条件を満たす記述は「C,D」です。
A:誤り。組織加重係数は確率的損害への相対寄与であり、確定的影響の感受性係数とする説明は誤りです。
B:誤り。ICRP 103では赤色骨髄0.12、生殖腺0.08なので、骨髄より生殖腺が大きいとする大小関係は逆です。
C:正しい。全組織・臓器へ割り当てる組織加重係数はΣw_T=1となるよう規格化されており、正しい記述です。
D:正しい。各組織等価線量H_Tへw_Tを掛けた総和E=Σw_T H_Tが実効線量なので、正しい記述です。
選択肢の確認
1.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは正しいものの、Aは確定的影響ではなく確率的影響に関する係数なので誤りです。
2.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは正しいですが、Aの影響区分が誤っています。 ICRP 103では赤色骨髄のw_Tは0.12、生殖腺は0.08で、赤色骨髄の方が大きい値です。
3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは正しいですが、生殖腺より赤色骨髄のwTが大きいためBは誤りです。
4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dは正しいですが、Bの大小関係が逆です。 実効線量は各組織の等価線量H_Tを用い、E=Σw_T H_Tとして計算します。
5.C,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。Cの合計1と、DのE=ΣwTHTはいずれも正しい記述です。
覚えるポイント
実効線量はE=Σw_T H_Tで求めます。吸収線量へ放射線加重係数を掛けて等価線量H_Tを作り、その後に組織加重係数で全身の確率的損害へ加重します。