Y2022M10Q402022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識放射線感受性

胎内被ばくに関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 着床前期に被ばくして生き残った胎児には、発育不全がみられる。 B 器官形成期以外の時期での被ばくでは、奇形は発生しない。 C 胎内被ばくによる奇形の発生には、しきい線量が存在する D 胎児期には脳の放射線感受性が低く、この時期に被ばくしても、出生後、精神発達遅滞が生じるおそれはない。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

着床前期は胚死亡を中心とする全か無か、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経発達障害が主要です。奇形にはしきい線量があり、器官形成期が最も感受性の高い時期です。

解説

条件を満たす記述は「B,C」です。
A:誤り。着床前期は全か無かが基本で、生き残った胚に発育不全が残るとする説明は通常の時期特異性と合いません。
B:正しい。放射線奇形の主要な感受性期は器官形成期であり、標準的な時期区分ではこの記述を正しいものとして扱います。
C:正しい。胎内被ばくによる奇形は一定線量以下では通常生じない組織反応で、しきい線量が存在します。
D:誤り。胎児期の脳は増殖・分化中で高感受性であり、被ばく後に知的発達へ影響する可能性を否定できません。

選択肢の確認

1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは正しいですが、Aは着床前期を生き残った胚に必ず発育不全が生じるとしており誤りです。

2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cの奇形はしきい線量を持つ組織反応で正しいですが、Aは誤りです。着床前期は全か無かの反応が基本で、生き残った胚に発育不全が通常残るとする説明は成り立ちません。

3.B,C
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bの奇形と器官形成期の対応、Cのしきい線量はいずれも試験上正しい整理です。

4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは正しいですが、Dは胎児期の脳を低感受性としており誤りです。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cの奇形にしきい線量がある点は正しいですが、Dは誤りです。胎児期の脳は増殖・分化の途上で、被ばくが出生後の知的発達へ影響する可能性を否定できません。

覚えるポイント

着床前期に生き残った胚は通常正常発育へ進みます。胎児期の脳は発達中で高感受性なので、被ばくにより出生後の知的発達へ影響し得ます。

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