Y2023M04Q342023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識放射線感受性

組織加重係数に関する次のA からD の記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 組織加重係数は、各臓器・組織の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。 B 全ての組織・臓器の組織加重係数の合計は、1 である。 C 組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、脳である。 D 被ばくした組織・臓器の平均吸収線量に組織加重係数を乗ずることにより、等価線量を得ることができる。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

組織加重係数は確率的損害への相対寄与を表し、全組織の総和は1です。脳の係数は0.01で、最大群の0.12ではありません。

解説

条件を満たす記述は「A,B」です。
A:正しい。組織加重係数は各組織の確率的損害への相対寄与を表す係数なので、正しい記述です。組織加重係数w_Tは確率的損害への相対寄与を表し、組織反応のしきい線量を示す係数ではありません。
B:正しい。全組織・臓器の組織加重係数は総和が1となるよう規格化されており、正しい記述です。ICRP 103では赤色骨髄のw_Tは0.12、生殖腺は0.08で、赤色骨髄の方が大きい値です。
C:誤り。脳の組織加重係数は0.01で、最大群0.12ではないため、脳が最大という記述は誤りです。
D:誤り。吸収線量へ放射線加重係数を掛けると等価線量になり、組織加重係数は等価線量から実効線量を作るので誤りです。

選択肢の確認

1.A,B
○ 判定:正答(記述は正しい)。Aの確率的影響とBの合計1はいずれも正しい記述です。

2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは正しいですが、脳のwTは0.01で最大ではないためCが誤りです。

3.A,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは正しいですが、Dは等価線量と実効線量の計算を取り違えています。

4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bは正しいですが、Dが誤りです。 実効線量は各組織の等価線量H_Tを用い、E=Σw_T H_Tとして計算します。

5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cの脳の組織加重係数は0.01で、最大群0.12ではありません。Dも、吸収線量に放射線加重係数w_Rを掛けて等価線量H_Tを得て、その後E=Σw_T H_Tで実効線量を求めるため誤りです。

覚えるポイント

等価線量は吸収線量へ放射線加重係数を掛けて求めます。実効線量は各組織の等価線量へ組織加重係数を掛けた総和E=Σw_T H_Tです。

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