Y2023M04Q352023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識線量効果・被ばく条件

放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

OERは同じ生物効果に必要な無酸素下線量を酸素存在下線量で割り、低LET放射線の酸素増感を表します。OERは同一効果を与える無酸素下線量を酸素存在下線量で割った値です。半致死線量は一定期間内に集団の50%が死亡する線量で、平均致死線量D₀とは別の指標です。

解説

LETは、荷電粒子が飛跡に沿って物質へ与えるエネルギーを単位長さ当たりで表した量です。光子であるエックス線・ガンマ線は低LET放射線で、放射線防護で用いる放射線加重係数は1です。したがって4が正答です。RBEは同一線量での生存率比ではなく、同一効果を起こす基準放射線と試験放射線の線量比です。

選択肢の確認

1.酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物学的効果を与える線量の比で、OER の値は1 より小さい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。低LET放射線では酸素が効果を増強するため、OERは通常1より大きくなります。

2.平均致死線量は、被ばくした集団のうち50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。集団の50%が一定期間内に死亡するのは半致死線量です。

3.半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。半致死線量は全致死線量の50%という定義ではありません。

4.LET(線エネルギー付与)とは、物質中を放射線が通過するとき、荷電粒子の飛跡に沿って単位長さ当たりに物質に与えられるエネルギーをいい、低LET 放射線の放射線加重係数は1 である。
○ 判定:正答(記述は正しい)。LETの定義も、低LET放射線のwR=1も正しい記述です。

5.生物学的効果比(RBE)は、基準となる放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比により、線質の異なる放射線の生物学的効果の大きさを比較したものである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。RBEは同一生物効果を生じる線量の比で、同じ線量を与えたときの生存率の比ではありません。

覚えるポイント

OER=無酸素下線量/酸素存在下線量です。SH化合物はラジカルを捕捉して防護し、LD50と細胞生存曲線のD₀を区別します。細胞生存曲線の平均致死線量D₀は生存率を37%へ下げる線量で、大きいほど細胞は放射線抵抗性です。

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