Y2024M04Q242024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識電離箱・比例計数管・GM計数管

サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。電離箱式は電離電流を連続量として測るため、高線量率のX線場でも数え落としを生じません。 時定数を大きくすると統計的ゆらぎは小さくなる一方、指示の追従は遅くなります。

解説

微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。

電離箱式サーベイメータは線量率を電離電流として測り、比較的広いエネルギー・線量率範囲で使用できます。高線量率測定にも適します。

選択肢の確認

1.GM 計数管式サーベイメータを用いて線量率の高い箇所を測定する場合は、時定数を小さく設定する。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。時定数を大きくすると統計的ゆらぎは小さくなる一方、指示の追従は遅くなります。小さくすると逆です。

2.電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。湿度上昇で電離箱の絶縁抵抗が低下すると、電極間の漏れ電流が増えて零点移動を生じます。微弱電流を測る電離箱式では重要な限界です。

3.電離箱式サーベイメータは、感度が良く、自然放射線レベルの低線量率の放射線も検出することができるので、施設周辺の微弱な漏えい線の有無を調べるのに適している。
× 判定:正答(誤っている記述)。電離箱式は平均電離電流を測る安定な検出器ですが感度が低く、自然バックグラウンド級の微弱な漏えい線探索には向きません。この用途には高感度なNaI(Tl)式などを用います。

4.NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、30keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。シンチレーション式は高感度ですが、結晶・窓の吸収とエネルギー依存性があるため、特に低エネルギーX線では適合範囲を確認します。

5.半導体式サーベイメータは、20keV 程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。半導体式サーベイメータは電子・正孔対を利用し、小型で低線量率にも高感度ですが、低エネルギー側の応答には注意が必要です。

覚えるポイント

GM式は高計数率で数え落とし・飽和を起こし得ます。電離箱式は感度が低い一方、散乱線を含む高線量率場を線量率として測る用途に向きます。電離箱式サーベイメータは線量率を電離電流として測り、比較的広いエネルギー・線量率範囲で使用できます。高線量率測定にも適します。

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