Y2024M04Q27|2024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の測定などについての用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
W値は気体中の1イオン対、ε値は半導体中の1電子・正孔対を作る平均エネルギーです。GMプラトーではパルス波高が一次電離量に比例せず、時定数を長くすると指示変動が減る代わりに応答が遅くなります。気体のW値は気体種で変わりますが、同じ気体では放射線の種類やエネルギーへの依存が小さい量です。 GM特性のプラトーは、印加電圧を上げても計数率がほぼ一定の領域です。
解説
W値は気体中の1イオン対、ε値は半導体中の1電子・正孔対を作る平均エネルギーです。GMプラトーではパルス波高が一次電離量に比例せず、時定数を長くすると指示変動が減る代わりに応答が遅くなります。
フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。指針のゆらぎとは異なります。
選択肢の確認
1.気体に放射線を照射したとき、1 個のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーをW 値といい、これは気体の種類によって異なる値となり、また同じ気体中では放射線のエネルギーにあまり依存しない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。W値は気体中にイオン対1個を作る平均エネルギーで、主に気体の種類で決まり、同じ気体なら放射線エネルギーへの依存は小さい量です。
2.GM 計数管の特性曲線において、印加電圧を上げても計数率がほとんど変わらない範囲をプラトーといい、プラトーが長く、傾斜が小さいほど、計数管としての性能は良い。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。GM特性のプラトーは、印加電圧を上げても計数率がほぼ一定の領域です。長く傾斜が小さいほど計数管として安定です。
3.線量率計の検出感度が、放射線のエネルギーによって異なる性質をエネルギー依存性という。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。エネルギー依存性は、同じ線量でも放射線エネルギーにより検出感度・指示が変化する性質です。
4.測定器の指針が安定せず、ゆらぐ現象をフェーディングという。
× 判定:正答(誤っている記述)。フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。指針のゆらぎとは異なります。
5.放射線測定器によって一定時間放射線を測定したときの計数値のばらつき(分布)は、ポアソン分布となる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。独立な放射線計数はポアソン分布に従い、計数Nの分散はN、標準偏差は√Nです。
覚えるポイント
シリコンのε値は約3.6 eVです。フェーディングは受動型線量計の蓄積信号が読取り前に減衰する現象で、指針の統計的な揺らぎとは異なります。指針のゆらぎとは異なります。フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。