Y2024M04Q26|2024年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
熱ルミネセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)とを比較した次のA から D の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A TLD の方が、RPLD より素子間の感度のばらつきが少ない。 B 線量を読み取るための発光は、TLD では加熱により、RPLD では紫外線照射により行われる。 C 線量の読み取りは、TLD では何度でも繰り返し行うことができるが、RPLD では線量を読み取ると素子から情報が消失してしまうため、1 回しか行うことができない。 D 素子の再利用は、RPLD、TLD の双方とも、アニーリング処理を行うことにより可能となる。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
熱ルミネセンスは加熱、ラジオフォトルミネセンスは紫外線励起で読みます。RPLDの方が素子間のばらつきやフェーディングが小さく、反復読出しも可能です。
解説
条件を満たす記述は「B,D」です。
A:誤り。RPLDはTLDより素子間の感度ばらつきが小さいのが一般的です。TLDの方がばらつきが小さいとする比較は逆です。
B:正しい。TLDでは素子を加熱して熱蛍光を読み、RPLDでは銀活性ガラスを紫外線で励起してRPL蛍光を読みます。両方の読出刺激が正しく対応します。
C:誤り。TLDは一回の加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは蛍光中心が残るため反復読出しできます。記述は読出し回数の関係を逆にしています。
D:正しい。RPLDとTLDはどちらも、素子の使用履歴を高温アニーリングで消去すると再利用できます。両方を含めた再利用の説明は正しいです。
選択肢の確認
1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RPLDはTLDより素子間の感度ばらつきが小さいのが一般的です。TLDの方がばらつきが小さいとする比較は逆です。 Dは組合せに必要です。RPLDとTLDはどちらも、素子の使用履歴を高温アニーリングで消去すると再利用できます。両方を含めた再利用の説明は正しいです。
2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RPLDはTLDより素子間の感度ばらつきが小さいのが一般的です。TLDの方がばらつきが小さいとする比較は逆です。 Cは組合せに入れられません。TLDは一回の加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは蛍光中心が残るため反復読出しできます。記述は読出し回数の関係を逆にしています。 Bは組合せに必要です。TLDでは素子を加熱して熱蛍光を読み、RPLDでは銀活性ガラスを紫外線で励起してRPL蛍光を読みます。両方の読出刺激が正しく対応します。 Dは組合せに必要です。RPLDとTLDはどちらも、素子の使用履歴を高温アニーリングで消去すると再利用できます。両方を含めた再利用の説明は正しいです。
3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。TLDは一回の加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは蛍光中心が残るため反復読出しできます。記述は読出し回数の関係を逆にしています。 Dは組合せに必要です。RPLDとTLDはどちらも、素子の使用履歴を高温アニーリングで消去すると再利用できます。両方を含めた再利用の説明は正しいです。
4.B,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。TLDでは素子を加熱して熱蛍光を読み、RPLDでは銀活性ガラスを紫外線で励起してRPL蛍光を読みます。両方の読出刺激が正しく対応します。 Dは正しい記述です。RPLDとTLDはどちらも、素子の使用履歴を高温アニーリングで消去すると再利用できます。両方を含めた再利用の説明は正しいです。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。TLDは一回の加熱読出しで蓄積情報が消え、RPLDは蛍光中心が残るため反復読出しできます。記述は読出し回数の関係を逆にしています。 Bは組合せに必要です。TLDでは素子を加熱して熱蛍光を読み、RPLDでは銀活性ガラスを紫外線で励起してRPL蛍光を読みます。両方の読出刺激が正しく対応します。
覚えるポイント
両素子とも高温アニーリングで使用履歴を消去すれば再利用できます。ただし、読出し時に情報が消えるTLDと、消えないRPLDは区別します。