Y2024M10Q25|2024年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。NaI(Tl)のTlは発光中心を形成する活性剤で、結晶は潮解を防ぐ気密容器へ封入します。NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。
解説
NaI結晶中の発光を光電子増倍管で電気パルスへ変換します。パルス波高は一事象の付与エネルギー、単位時間のパルス数は計数率に対応します。
NaI(Tl)のTlは発光中心を形成する活性剤で、結晶は潮解を防ぐ気密容器へ封入します。
選択肢の確認
1.蛍光物質にエックス線などの放射線が入射したときに放射される蛍光を利用した放射線検出器である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。シンチレーション検出器は、放射線による蛍光体の短い発光を光検出器で電気信号へ変換します。
2.シンチレータに用いられるNaI(Tl)は潮解性があるため、アルミニウムのケースなどに納められている。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。NaI(Tl)は吸湿して劣化する潮解性があるため、気密なアルミニウム容器などに封入します。
3.エネルギー特性は電離箱に比べて劣るが、微弱線量率のエックス線の測定に適している。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。NaI(Tl)式は電離箱よりエネルギー依存性が大きい一方、高感度なので微弱な線量率の測定に適します。
4.光電子増倍管から得られる出カパルス波高は、入射エックス線の線量率に比例する。
× 判定:正答(誤っている記述)。一事象の出力パルス波高は入射X線が結晶へ付与したエネルギーに対応します。線量率は単位時間当たりのパルス数に反映されるため、波高との対応が誤りです。
5.1 つの光子の発生に必要な平均エネルギーは、約30eV である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。NaI(Tl)ではシンチレーション光子1個当たりの平均エネルギーは約30 eVです。
覚えるポイント
波高=エネルギー、パルス数/時間=計数率。光電子増倍管の高圧は安定化します。シンチレーション検出器は、放射線による蛍光体の短い発光を光検出器で電気信号へ変換します。