Y2024M10Q262024年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識シンチレーション・半導体検出器

放射線の測定などについての用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

W値は気体中の1イオン対、ε値は半導体中の1電子・正孔対を作る平均エネルギーです。GMプラトーではパルス波高が一次電離量に比例せず、時定数を長くすると指示変動が減る代わりに応答が遅くなります。気体のW値は気体種で変わりますが、同じ気体では放射線の種類やエネルギーへの依存が小さい量です。 バックグラウンドは測定対象がなくても存在する自然放射線や周囲線源等による計数で、人工線源だけを指す語ではありません。

解説

W値は気体中の1イオン対、ε値は半導体中の1電子・正孔対を作る平均エネルギーです。GMプラトーではパルス波高が一次電離量に比例せず、時定数を長くすると指示変動が減る代わりに応答が遅くなります。

フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。指針のゆらぎとは異なります。

選択肢の確認

1.放射線計測において、測定しようとする放射線以外の、自然又は人工線源からの放射線を、バックグラウンド放射線という。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。バックグラウンドは測定対象がなくても存在する自然放射線や周囲線源等による計数で、人工線源だけを指す語ではありません。

2.測定器の指針が安定せず、ゆらぐ現象をフェーディングという。
× 判定:正答(誤っている記述)。フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。指針のゆらぎとは異なります。

3.半導体検出器において、荷電粒子が半導体中で1 個の電子・正孔対を作るのに必要なエネルギーをε 値といい、シリコン結晶の場合は約3.6eV である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。ε値は半導体中に電子・正孔対1個を作る平均エネルギーで、Siでは約3.6 eVです。

4.放射線測定器によって一定時間放射線を測定したときの計数値のばらつき(分布)は、ポアソン分布となる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。独立な放射線計数はポアソン分布に従い、計数Nの分散はN、標準偏差は√Nです。

5.出カパルスの計数を計測する放射線測定器を用いて低線量率の放射線を測定するときは、時定数を大きく設定して測定する。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。時定数を大きくすると統計的ゆらぎは小さくなる一方、指示の追従は遅くなります。小さくすると逆です。

覚えるポイント

シリコンのε値は約3.6 eVです。フェーディングは照射後の時間経過で蓄積信号が減少し、読取値が低下する現象です。フェーディングは受動型線量計の蓄積信号が読取り前に減衰する現象で、指針の統計的な揺らぎとは異なります。指針のゆらぎとは異なります。

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