Y2024M10Q272024年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識シンチレーション・半導体検出器

熱ルミネセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)とを比較した次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 3

正答

(3)

この問題のポイント

TLDは加熱、RPLDは紫外線、OSLDは光刺激で蓄積情報を発光として読み出します。PD型と半導体式ポケット線量計は携帯中に直読できますが、受動型線量計には専用読取器が必要です。 RPLDはガラス素子間の感度ばらつきが比較的小さく、TLDより素子補正の負担が少ない特徴があります。

解説

TLDは加熱、RPLDは紫外線、OSLDは光刺激で蓄積情報を発光として読み出します。PD型と半導体式ポケット線量計は携帯中に直読できますが、受動型線量計には専用読取器が必要です。

TLDは照射で捕獲されたキャリアを加熱して発光させます。読出しで情報は失われますが、熱アニーリング後に再使用できます。

選択肢の確認

1.線量読み取りのためには、TLD、RPLD の双方とも、専用の読み取り装置が必要である。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。TLDとRPLDはいずれも受動型線量計で、蓄積した情報を線量へ換算するには専用読取装置が必要です。

2.RPLD の方が、TLD より素子間の感度のばらつきが少ない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。RPLDはガラス素子間の感度ばらつきが比較的小さく、TLDより素子補正の負担が少ない特徴があります。

3.線量を読み取るための発光は、TLD では加熱により、RPLD では緑色レーザー光照射により行われる。
× 判定:正答(誤っている記述)。TLDは加熱して熱ルミネセンスを読みますが、RPLDは銀活性リン酸塩ガラスを紫外線で励起してラジオフォトルミネセンスを読みます。緑色レーザー光による刺激はOSLD側の読出しであり、RPLDとの対応が誤りです。

4.線量の読み取りは、RPLD では繰り返し行うことができるが、TLD では、線量を読み取ることによって素子から情報が消失してしまうため、1 回しか行うことができない。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。RPLDは紫外線で読んでも蛍光中心が残るため再読出しできますが、TLDは加熱読出しで情報が消失します。

5.素子の再使用は、TLD、RPLD の双方とも、使用後、高温下でのアニーリングにより可能となる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。TLDもRPLDも、読出し特性に応じた熱アニーリングで蓄積情報を消去し、素子を再使用できます。

覚えるポイント

TLDは照射で捕獲されたキャリアを加熱して発光させます。読出しで情報は失われますが、熱アニーリング後に再使用できます。TLD=熱、RPLD=紫外線、OSLD=光刺激、PD/半導体ポケット=直読、と対応させます。

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