Y2024M10Q33|2024年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
リンパ球は早期に減少し、寿命約120日の赤血球は末梢血での減少が遅く現れます。造血幹細胞やリンパ球は高感受性です。末梢血ではリンパ球が早期から減少し、赤血球は寿命が長いため変化が遅く、血小板減少は出血傾向につながります。
解説
造血幹細胞やリンパ球は高感受性です。末梢血ではリンパ球が早期から減少し、赤血球は寿命が長いため変化が遅く、血小板減少は出血傾向につながります。
LD50/60は全身急性被ばく後60日以内に集団の50%が死亡する線量で、主因は造血器障害です。
選択肢の確認
1.人が全身にLD50/60 に相当する線量を被ばくしたときの主な死因は、造血器官の障害である。
○ 判定:正答(記述は正しい)。LD50/60は全身急性被ばく後60日以内に集団の50%が死亡する線量で、主因は造血器障害です。
2.造血器官である骨髄のうち、脊椎の中にあり、造血幹細胞の分裂頻度が極めて高いものは脊髄である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。造血を行うのは椎骨などの赤色骨髄で、脊髄は脊柱管内を走る中枢神経組織です。骨髄と脊髄を混同した記述です。
3.末梢血液中の血球数の減少は、被ばく量が1Gy 程度までは認められない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。末梢血球数の変化は全身約0.25 Gy程度から認められ得るため、1 Gyまで変化しないという線量水準は高すぎます。
4.末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。末梢血で減少が最も遅いのは寿命約120日の赤血球です。血小板を最も遅いとする血球寿命の比較が誤りです。
5.末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。血小板減少は止血機能を低下させて出血傾向を招きます。感染への抵抗力低下は主に白血球減少と対応します。
覚えるポイント
血球変化は「リンパ球が早い、赤血球が遅い」、赤血球低下=貧血、血小板低下=出血です。LD50/60は全身急性被ばく後60日以内に集団の50%が死亡する線量で、主因は造血器障害です。