Y2025M04Q222025年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の測定に関する知識電離箱・比例計数管・GM計数管

気体の電離を利用する放射線検出器の印加電圧と生じる電離電流の特性に対応した次の A からD の領域について、気体(ガス)増幅が生じ、検出器として利用されるものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 再結合領域 B 電離箱領域 C 比例計数管領域 D GM 計数管領域

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

電子の二次電離による気体増幅を使うのは比例計数管領域とGM領域です。再結合領域は電荷収集が不完全で、電離箱領域は一次電荷を増幅せず収集するので対象外です。

解説

条件を満たす記述は「C,D」です。
A:誤り。再結合領域は印加電圧が低く、生成した正負電荷の一部が電極へ達する前に再結合します。気体増幅はなく、通常の検出領域として使いません。
B:誤り。電離箱領域は一次イオン対をほぼ飽和収集し、出力は一次電離量に比例します。電子なだれは生じないため気体増幅はありません。
C:正しい。比例計数管領域では電子なだれによる気体増幅が起こります。その増幅後もパルス波高は一次電離量に比例し、放射線検出に使われます。
D:正しい。GM領域では電子なだれが管全体の放電へ発展するため大きな気体増幅が起こります。一方、出力波高は一次電離量に依存せずほぼ一定です。

選択肢の確認

1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。A・Bともガス増幅前の領域です。 GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。

2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは該当しますが、Aは再結合が起こる不完全収集域です。

3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Bでは増幅せず、Cだけが該当します。 主気体には希ガス、消滅ガスには有機ガス又はハロゲンを少量用います。

4.B,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Dでは増幅しますが、Bでは起こりません。 GM管は全放電で大パルスを得ますが、一次電離量の情報を失うためエネルギー分析はできません。

5.C,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。比例計数管とGM計数管はいずれも電子なだれを利用します。

覚えるポイント

比例計数管は電子なだれの規模が一次イオン対数に応じるため、波高から線質情報を得られます。GM計数管は大パルスで高感度ですが、入射エネルギーの情報を失います。

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