Y2025M04Q36|2025年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
早期・晩発は発症までの時間、組織反応・確率的影響は線量反応の型です。白内障は晩発性組織反応、発がんは確率的影響である一方、不妊は生殖細胞障害から比較的早く現れます。
解説
身体的影響には早期の組織反応、晩発の組織反応、発がんなどの確率的影響があります。時期(早期/晩発)と機序(組織反応/確率的)を混同しないことが重要です。
放射線不妊は生殖腺の組織反応で、しきい線量があります。被ばく者本人に生じる身体的影響です。
選択肢の確認
1.身体的影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。組織反応は重篤度が線量に依存し、確率的な発がんでは発症後の重篤度は線量に依存しません。
2.白内障は、眼の水晶体上皮の被ばくによる障害で、晩発影響に分類される。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。放射線白内障は水晶体上皮細胞の障害から潜伏期を経て生じる組織反応で、線量が大きいほど潜伏期は短くなる傾向です。
3.放射線による不妊は、晩発影響に分類される。
× 判定:正答(誤っている記述)。放射線による不妊は、生殖細胞障害に続いて週~月単位の比較的早期に現れ得る組織反応です。永久不妊でも発現時期の分類は早期影響なので、晩発影響とする記述が誤りです。
4.白血病以外の放射線による発がんは、一般に、がん好発年齢に達したころから増加するので、被ばく時の年齢が若いほど潜伏期が長くなる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。多くの固形がんは自然発生の好発年齢に近づいて増えるため、若年被ばくほど観察上の潜伏期間は長くなります。
5.放射線による白血病は、被ばく線量が大きくなるほど潜伏期が短くなる。
○ 判定:正答ではない(記述は正しい)。放射線誘発白血病では、集団としてみると線量が高いほど平均潜伏期間が短くなる傾向があります。
覚えるポイント
放射線不妊は被ばく者本人に生じる身体的影響で、生殖腺のしきい線量を持つ組織反応です。影響が永久性となる場合でも、そのこと自体は晩発影響を意味しません。