Y2025M04Q40|2025年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
胎内被ばくに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
着床前期の主な反応は胚死亡と全か無かであり、生き残った胚に発育遅延が残りやすいとはいえません。奇形は器官形成期に感受性が高く、しきい線量を持つ組織反応です。胎児期は中枢神経発達への影響が重要で、出生児本人の障害は遺伝的影響とは区別します。
解説
着床前期は胚死亡という全か無か、器官形成期は奇形、胎児期は中枢神経系の発達障害が主要な組織反応です。出生児に現れる発育影響は被ばくした本人の身体的影響です。
胎児奇形は器官形成期の組織反応で、発症にしきい線量がある確定的影響に分類します。
選択肢の確認
1.着床前期の被ばくで胚は死亡に至らず、発育を続けて出生した子供には、発育遅延が生じやすい。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。着床前期は胚死亡を中心とする全か無かの反応で、生き残って発育を続けた胚には通常障害が残りません。発育遅延が生じやすいとする説明は誤りです。
2.胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類される。
○ 判定:正答(記述は正しい)。放射線奇形は一定数以上の発生細胞が障害されて生じ、しきい線量を持つ組織反応です。従来の確定的影響に分類する記述は正しいです。
3.胎内被ばくのうち、奇形の発生するおそれが最も大きいのは、胎児期の被ばくである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。奇形の感受性が最も高いのは臓器の形態形成が進む器官形成期です。胎児期は中枢神経発達への影響が中心なので時期が誤りです。
4.胎内被ばくを受け出生した子供にみられる精神発達遅滞は、遺伝的影響である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。胎内被ばく後に出生児本人へ現れる精神発達遅滞は身体的な組織反応です。生殖細胞を介して子孫へ伝わる遺伝的影響ではありません。
5.器官形成期の被ばくは、奇形を起こすおそれはないが、出生後、身体的な発育遅延が生じるおそれがある。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。器官形成期は奇形の主要な感受性期であり、奇形を起こすおそれがないという前半が誤りです。発育遅延だけへ限定できません。
覚えるポイント
胎内被ばくの時期特異性は、着床前の胚死亡、器官形成期の奇形、胎児期の神経発達障害の順に覚えます。被ばくした胚・胎児が出生後に示す影響は身体的影響であり、生殖細胞の変異が子孫へ伝わる遺伝的影響ではありません。