Y2026M04Q37|2026年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の生体影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
半致死線量は一定期間内に集団の50%が死亡する線量で、平均致死線量D₀とは別の指標です。OERは同じ生物効果に必要な無酸素下線量を酸素存在下線量で割り、低LET放射線の酸素増感を表します。OERは同一効果を与える無酸素下線量を酸素存在下線量で割った値です。
解説
OERは、同じ生物学的効果を生じる無酸素又は低酸素条件の線量を、酸素存在条件の線量で割った比で、酸素による放射線効果の増強度を表します。この定義に合う1が正答です。LETは線量率ではなく単位飛跡長当たりのエネルギー付与、平均致死線量D₀は細胞生存率が約37%となる線量です。
選択肢の確認
1.酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物効果を与える線量の比で、酸素効果の大きさを表すものである。
○ 判定:正答(記述は正しい)。同一効果を与える線量を酸素の有無で比較してOERを求めます。
2.線エネルギー付与(LET)とは、物質中を放射線が通過するとき、荷電粒子の飛跡に沿って単位長さ当たりに物質に与えられるエネルギーをいい、放射線の線量率を表す指標とされる。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。LETは単位長さ当たりのエネルギー付与であり、放射線の線量率ではありません。
3.組織加重係数が最も大きい組織・臓器は、脳である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。脳のwTは0.01で、最大の組織・臓器ではありません。
4.全致死線量は、半致死線量の2 倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡する。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。全致死線量を半致死線量のちょうど2倍とする定義はなく、死亡までの時間も固定されません。
5.平均致死線量は、被ばくした集団のうち50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。集団の50%が死亡するのは半致死線量で、平均致死線量D₀とは異なります。
覚えるポイント
OER=無酸素下線量/酸素存在下線量です。酸素は低LET放射線によるラジカル損傷を固定するため、同じ効果に必要な線量は低酸素下で大きくなります。SH化合物はラジカルを捕捉して防護し、LD50と細胞生存曲線のD₀を区別します。