Y2026M04Q40|2026年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
確率的影響は防護上しきい値なしを仮定し、線量が発生確率を増加させます。一方、組織反応はしきい線量を超えると発生率と重篤度が増します。実効線量は発がん・遺伝的影響などの確率的損害を防護目的で表す量です。
解説
実効線量は、各組織の等価線量に組織加重係数を掛けて合計し、発がんや遺伝的影響など確率的影響の放射線損害を防護目的で表す量です。したがって4が正答です。確定的影響ではしきい線量があり、線量増加に伴い発生率と重篤度が増します。遺伝的影響は確率的影響に分類されます。
選択肢の確認
1.確率的影響の発生を完全に防止することは、放射線防護の目的の一つである。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確率的影響は完全防止ではなく、正当化・最適化などで発生確率を合理的に低減します。
2.確率的影響では、被ばく線量と影響の発生確率の関係がS 字状曲線で示される。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。S字状の発生率曲線は、しきい値のある確定的影響の説明です。
3.確定的影響では、被ばく線量の増加とともに影響の発生確率は増加するが、障害の重篤度は変わらない。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。確定的影響は、線量が増すと障害の重篤度も大きくなります。
4.実効線量は、確率的影響を評価するための量である。
○ 判定:正答(記述は正しい)。実効線量は確率的影響を放射線防護上評価する量です。
5.遺伝的影響には、確率的影響に分類されるものと確定的影響に分類されるものがある。
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。遺伝的影響は確率的影響に分類され、確定的影響に分けるものではありません。
覚えるポイント
放射線防護では組織反応の発生を防ぎ、将来のがん等のリスクを合理的に低く保ちます。遺伝的影響は生殖細胞変異を介する確率的影響として扱います。