32PM137|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論筋・関節・局所治療膝関節・大腿直筋・顎関節・後骨間神経・三叉神経・奇穴
次の文で示す症例で拘縮がみられる可能性が最も高い筋はどれか。「68歳の女性。変形性股関節症による左股関節痛があり、トーマステスト陽性。恥骨結合下縁の高さで縫工筋のすぐ外方陥凹部にある筋に顕著な圧痛がある。エリーテスト陽性。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、股関節屈曲拘縮と大腿前面筋の短縮を、徒手検査から判断します。
トーマステスト陽性とエリーテスト陽性から、股関節屈筋であり膝関節にも関係する大腿直筋の拘縮を考えます。
解説
トーマステストは股関節屈曲拘縮を評価する検査です。陽性であれば、腸腰筋や大腿直筋など股関節屈筋の短縮を考えます。
エリーテストは腹臥位で膝を屈曲し、股関節前面や大腿前面の緊張、骨盤の浮き上がりなどを確認する検査です。大腿直筋は股関節屈曲と膝関節伸展に働く二関節筋で、短縮するとエリーテスト陽性になりやすいです。
また、恥骨結合下縁の高さで縫工筋のすぐ外方陥凹部にある筋として、大腿直筋を考えます。
ひっかけポイント
大腿直筋は股関節と膝関節の両方にまたがる二関節筋です。トーマステストとエリーテストの両方に関係します。
選択肢の確認
1.大腿筋膜張筋
誤り。
大腿筋膜張筋は股関節屈曲・外転・内旋に関係し、腸脛靱帯を介して膝にも影響します。ただし、エリーテスト陽性と縫工筋外方の圧痛からは大腿直筋が最も適切です。
2.大腿直筋
正しい。
大腿直筋は股関節屈曲と膝関節伸展に働く二関節筋です。トーマステスト陽性、エリーテスト陽性から拘縮が最も疑われます。
3.長内転筋
誤り。
長内転筋は股関節内転に働きます。股関節屈曲拘縮やエリーテスト陽性の主因としては大腿直筋が適切です。
4.恥骨筋
誤り。
恥骨筋は股関節内転・屈曲に関係しますが、エリーテスト陽性を最も説明する筋ではありません。
覚えるポイント
- トーマステストは股関節屈曲拘縮を評価します。
- エリーテストは大腿直筋短縮の評価に関係します。
- 大腿直筋は股関節屈曲と膝関節伸展に働く二関節筋です。
- 変形性股関節症では股関節周囲筋の拘縮に注意します。