32PM136|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例で運動療法の対象となる筋の疲労緩和を目的に腹臥位で施術を行う場合、局所治療穴として最も適切なのはどれか。「62歳の女性。主訴は膝関節痛。内反膝と大腿前面の筋萎縮がみられたため、患者にパテラセッティングを行わせた。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、パテラセッティングで主に使う筋と、腹臥位で施術しやすい局所治療穴を結びつけます。
パテラセッティングは、膝関節を伸ばす大腿四頭筋、とくに大腿前面の筋を対象とした運動療法です。
解説
パテラセッティングは、膝を伸ばした状態で大腿四頭筋を収縮させる運動です。変形性膝関節症や内反膝では、大腿四頭筋の筋力維持・改善が重要です。
本症例では大腿前面の筋萎縮があり、パテラセッティングを行っています。その疲労緩和を目的に施術する場合、大腿部の局所治療穴を考えます。
選択肢の中では、風市が大腿外側にあり、大腿四頭筋や腸脛靱帯周囲への施術部位として適切です。腹臥位でも側方から施術しやすい部位です。
委中は膝窩、承扶は殿部下方、膝陽関は膝外側の経穴です。大腿前面の運動療法後の筋疲労緩和としては風市が最も適切です。
ひっかけポイント
パテラセッティングは大腿四頭筋の運動です。膝そのものだけでなく、大腿部の筋を対象に考えます。
選択肢の確認
1.委中
誤り。
委中は膝窩横紋の中央にある膀胱経の経穴です。膝後面の治療穴であり、大腿四頭筋の疲労緩和を目的とした局所穴としては最も適切ではありません。
2.承扶
誤り。
承扶は殿溝中央にある経穴です。殿部やハムストリングス近位部に関係しますが、大腿前面の筋萎縮に対するパテラセッティング後の局所治療穴としては不適切です。
3.風市
正しい。
風市は大腿外側にあり、大腿部の筋疲労緩和を目的に用いやすい経穴です。パテラセッティングで使う大腿四頭筋周辺への局所治療穴として適切です。
4.膝陽関
誤り。
膝陽関は膝外側にある胆経の経穴です。膝外側の痛みでは候補になりますが、パテラセッティング後の大腿部筋疲労への局所穴としては風市が適切です。
覚えるポイント
- パテラセッティングは大腿四頭筋を収縮させる運動です。
- 変形性膝関節症では大腿四頭筋訓練が重要です。
- 風市は大腿外側の局所治療穴として用いられます。
- 膝痛では膝関節だけでなく、大腿部の筋機能も評価します。