32PM151|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論弁証論治・要穴治療難経六十九難・心火・絡穴・足陽明病証・十二刺・痰湿・胃熱・湿熱・腎陽虚
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「50歳の男性。主訴は食欲不振。急な腹痛や嘔気があり、病院で胃の出血性びらんを指摘され、飲酒を控えるように言われた。口が苦く、舌質は紅、舌苔は厚膩、脈は滑数を認める。」腹痛が最も認められる部位はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、胃の出血性びらんがある症例で、腹痛が出やすい部位を判断します。
胃の病変では、みぞおちにあたる心窩部の痛みが最も考えやすいです。
解説
心窩部は、胸骨の下から上腹部中央にかけての部位です。胃炎、胃潰瘍、胃びらん、胃食道逆流症など、胃や上部消化管の病変で痛みや不快感が出やすい場所です。
この症例では、急な腹痛や嘔気があり、病院で胃の出血性びらんを指摘されています。したがって、腹痛が最も認められる部位は心窩部です。
また、口が苦い、舌質が紅、舌苔が厚膩、脈が滑数という所見からは、東洋医学的には湿熱の停滞を考えます。飲酒も湿熱を生じやすい要因です。
まず見るポイント
胃の病変といえば、まず心窩部痛、嘔気、食欲不振を結びつけます。
選択肢の確認
1.心窩部
正しい。
胃の出血性びらんでは、みぞおちにあたる心窩部の痛みが最も認められやすいです。食欲不振や嘔気とも合います。
2.臍部
誤り。
臍部の痛みは小腸疾患、虫垂炎初期、腸管の機能異常などで考えることがあります。胃の出血性びらんによる痛みとして最も適切ではありません。
3.側腹部
誤り。
側腹部痛は腎・尿管疾患、胆道系、腸管疾患などで考えることがあります。胃のびらんによる典型的な痛みの部位ではありません。
4.下腹部
誤り。
下腹部痛は大腸、膀胱、前立腺、婦人科疾患などで考えます。胃の出血性びらんによる痛みとしては心窩部が適切です。
覚えるポイント
- 胃の病変では心窩部痛が出やすいです。
- 胃びらんでは腹痛、嘔気、食欲不振を伴うことがあります。
- 飲酒は胃粘膜障害や湿熱の原因になります。
- 舌苔厚膩、滑数脈は湿熱を考える手がかりです。