32PM152第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論弁証論治・要穴治療難経六十九難・心火・絡穴・足陽明病証・十二刺・痰湿・胃熱・湿熱・腎陽虚

次の文で示す症例について、問いに答えよ。「50歳の男性。主訴は食欲不振。急な腹痛や嘔気があり、病院で胃の出血性びらんを指摘され、飲酒を控えるように言われた。口が苦く、舌質は紅、舌苔は厚膩、脈は滑数を認める。」治療方針として最も適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、飲酒歴、口苦、紅舌、厚膩苔、滑数脈から病証を判断します。

厚膩苔は湿、滑脈は痰湿、数脈と紅舌は熱を示します。合わせて湿熱を考えます。

解説

飲酒は、体内に湿と熱を生じやすい要因です。湿熱が胃に停滞すると、食欲不振、嘔気、心窩部不快感、口苦、腹部の重苦しさなどが起こります。

この症例では、舌質は紅、舌苔は厚膩、脈は滑数です。紅舌と数脈は熱を示し、厚膩苔と滑脈は湿や痰湿を示します。

したがって、治療方針として最も適切なのは、湿熱を除くことです。

ひっかけポイント
食欲不振があると脾気虚を選びたくなりますが、厚膩苔・滑数脈・口苦がある場合は湿熱を優先します。

選択肢の確認

1.肝気を通す。
誤り。
肝気鬱結では、ストレス、胸脇部の張り、ため息、抑うつ感などが中心になります。本症例では厚膩苔、滑数脈、飲酒による湿熱が目立ちます。

2.湿熱を除く。
正しい。
口苦、紅舌、厚膩苔、滑数脈、飲酒歴から湿熱が考えられます。治療方針として湿熱を除くことが最も適切です。

3.脾気を補う。
誤り。
脾気虚では倦怠感、食欲不振、軟便、舌淡、脈虚などがみられます。本症例では熱と湿の所見があり、補うより湿熱を除く方針が適切です。

4.胃陰を補う。
誤り。
胃陰虚では口渇、空腹感はあるが食べられない、舌紅少苔または無苔、脈細数などがみられます。本症例は厚膩苔があり、胃陰虚より湿熱を考えます。

覚えるポイント

  • 厚膩苔は湿や痰湿の重要所見です。
  • 滑数脈は湿熱を考える手がかりです。
  • 飲酒は湿熱を生じやすい要因です。
  • 湿熱では、補うよりも余分な湿と熱を除く方針を選びます。

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