34PM153第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論症例治療帯状疱疹後痛・顎関節痛・片頭痛・胆石発作・COPD

次の症例について問いに答えよ。「37歳の女性。主訴は左顎関節痛。2か月前から職場のストレスとともに痛みを自覚し始め、月経前には痛みが増悪する。胃のもたれ感、胸やけ、嘔気を伴うこともある。」病証として最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、ストレスにより肝の疏泄が乱れ、胃の機能に影響した病証を考えます。

職場のストレス、月経前の増悪、胃もたれ、胸やけ、嘔気がそろうため、肝胃不和が最も適切です。

解説

肝は疏泄を主り、気の流れを調整します。ストレスや情志の乱れにより肝気が滞ると、胃の降濁作用が障害され、胃もたれ、胸やけ、嘔気、げっぷなどが出ることがあります。

このように、肝の気滞が胃に影響して胃の機能が乱れる病証を肝胃不和といいます。

本症例では、痛みが職場のストレスとともに出現し、月経前に増悪しています。これは肝気の滞りを示します。さらに胃もたれ、胸やけ、嘔気を伴うため、単なる肝鬱気滞ではなく、胃の症状を含む肝胃不和を選びます。

ひっかけポイント
肝鬱気滞に胃症状がはっきり加わる場合は肝胃不和を考えます。ストレスと胃症状の組合せが重要です。

選択肢の確認

1.胃熱
誤り。
胃熱では強い口渇、口臭、便秘、歯肉腫脹、食欲亢進などがみられやすいです。この症例ではストレスと月経前増悪、胃の機能失調が中心であり、肝胃不和が適切です。

2.脾胃湿熱
誤り。
脾胃湿熱では胃脘部のつかえ、口苦、悪心、重だるさ、黄膩苔などがみられます。本症例では湿熱よりも、ストレスによる肝の失調が胃に影響した肝胃不和を考えます。

3.肝胃不和
正しい。
ストレスにより肝気が滞り、胃の降濁が乱れて胃もたれ、胸やけ、嘔気が出ています。月経前に痛みが増悪する点も肝の関与を示します。

4.肝鬱気滞
誤り。
肝鬱気滞でも痛みや月経前の増悪は説明できますが、本症例では胃もたれ、胸やけ、嘔気という胃症状が明確です。そのため肝胃不和がより適切です。

覚えるポイント

  • 肝は疏泄を主り、ストレスで乱れやすいです。
  • 肝気が胃を犯すと、胃もたれ、胸やけ、嘔気が出ます。
  • 肝胃不和はストレスと胃症状の組合せで考えます。
  • 月経前に悪化する症状は肝の関与を示す手がかりです。

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