34PM151|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例について問いに答えよ。「75歳の女性。主訴は右胸痛。4週間前に右胸部に水疱が現れた。投薬で水疱は消失したが、胸痛が残っている。夫の介護で抑うつ感があり、過食、倦怠感、足のだるさもある。舌は胖大、厚膩苔、脈は滑を認める。」主訴の誘因として最も考えられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、帯状疱疹後に残る胸痛の背景として、何が誘因になったかを症例から読み取ります。
右胸部の水疱後に痛みが残っていることから、帯状疱疹後神経痛を考えます。高齢、介護負担、抑うつ感、倦怠感からは、過労やストレスによる正気の低下が誘因として重要です。
解説
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再活性化して起こります。
この症例では、夫の介護による精神的・身体的負担があり、倦怠感もみられます。これらは過労によって体力や防御力が低下している状態と考えられます。そのため、主訴である右胸痛の誘因として最も考えられるのは過労です。
舌の胖大、厚膩苔、滑脈は、痰湿が体内に停滞している所見です。ただし、この問題で問われているのは「主訴の誘因」であり、生活背景から過労を選びます。
ひっかけポイント
皮疹が消えた後も神経痛が残ることがあります。帯状疱疹では、高齢、疲労、ストレス、免疫力低下が誘因として重要です。
選択肢の確認
1.過労
正しい。
夫の介護による負担、抑うつ感、倦怠感があり、過労によって正気や防御力が低下した状態と考えられます。帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の誘因として最も適切です。
2.低栄養
誤り。
低栄養でも免疫力低下につながることはありますが、この症例では過食があり、低栄養を示す情報は乏しいです。誘因として最も考えられるのは過労です。
3.運動不足
誤り。
運動不足は体調不良や生活習慣病に関係しますが、右胸部の水疱後に残る胸痛の直接的な誘因としては過労がより適切です。
4.アレルゲン曝露
誤り。
アレルゲン曝露はアレルギー疾患の悪化因子として考えます。この症例の水疱後の胸痛や帯状疱疹後神経痛の誘因としては適切ではありません。
覚えるポイント
- 帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こります。
- 高齢、過労、ストレス、免疫力低下は帯状疱疹の誘因になります。
- 皮疹消失後に痛みが残る場合、帯状疱疹後神経痛を考えます。
- 症例問題では、皮膚所見だけでなく生活背景も確認します。