37Q58|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
レスパイトケアの望ましいあり方に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.家族が休息している間も、障害者が自分らしく過ごせるようにする。
この問題のポイント
レスパイトケアを、家族介護者の休息だけでなく、サービスを利用する本人の生活と権利も含めて捉える問題です。
家族が介護から一時的に離れて心身を休める間も、本人が安心して、自分の希望や生活習慣に沿って過ごせるようにすることが望ましいあり方です。
解説
レスパイトには、「休息」「一時的な中断」「息抜き」という意味があります。レスパイトケアは、障害のある人などを日常的に介護している家族が、介護から一時的に離れて心身を休め、自分の生活を維持できるようにする支援です。
家族が十分に休息をとることは、疲労や孤立、介護負担の蓄積を防ぎ、家族が無理なく生活を続けるためにも重要です。サービス利用中の時間は、自宅での休息だけでなく、仕事、通院、買い物、ほかの家族との時間、趣味、旅行など、家族に必要なことへ使えます。
同時に、サービスを利用する本人を、単に家族から「預かる対象」として扱ってはいけません。本人にも、自分の過ごし方を選び、安心してその人らしい生活を送る権利があります。本人の生活習慣、好み、コミュニケーション方法、医療・介護上の必要性、安全面などを確認し、本人にとっても有意義な時間となるよう支援します。
レスパイトケアの形は宿泊に限定されません。短期入所、日中の通所サービス、自宅への訪問支援、日中一時支援など、本人と家族の状況に応じてさまざまな方法を活用します。
ひっかけポイント
レスパイトケアは家族だけのための支援ではありません。家族の休息と、本人の安心・選択・生活の質を同時に支えることが大切です。
介護実践でのポイント
家族に罪悪感を抱かせず、休息することの必要性を伝えます。また、本人の希望、普段の生活リズム、好きな活動、苦手な環境を確認し、サービス提供者間で共有します。
選択肢の確認
1.障害者はサービスを利用せずに生活するべきである。
誤りです。 必要なサービスを利用することは、本人の地域生活、自立、社会参加と家族の生活を支えるために重要です。サービスを利用しないことを一律に求めるものではありません。
2.利用中、家族は自宅で休まなくてはならない。
誤りです。 家族が過ごす場所や休息の方法は限定されません。自宅で休むほか、外出、通院、仕事、趣味、ほかの家族との時間などに使えます。
3.家族が障害者を預けて旅行に行くことは認められない。
誤りです。 安全な支援体制と本人の生活が確保されていれば、家族が旅行などで心身を休めることもレスパイトの利用目的となり得ます。家族の休息方法を支援者が一方的に制限するものではありません。
4.家族の休息が目的なので、障害者の施設利用は宿泊に限定される。
誤りです。 レスパイトケアには短期入所だけでなく、通所、訪問、日中一時支援などさまざまな形があります。本人と家族に合った方法を選びます。
5.家族が休息している間も、障害者が自分らしく過ごせるようにする。
正しいです。 家族の休息を確保するとともに、本人の意思、生活習慣、好み、尊厳を大切にし、本人にとっても安心して有意義に過ごせる支援を行います。
覚えるポイント
- レスパイトケアは、家族介護者が介護から一時的に離れて休息するための支援である。
- 家族は、サービス利用中の時間を自分に必要な方法で使える。
- 本人を単なる預かりの対象にせず、本人の意思と生活の質を支える。
- 宿泊だけでなく、通所や訪問などでも行われる。
- 本人と家族の双方を支える視点が重要である。