8AM55|第8回 公認心理師国家試験 過去問
暴力映像の視聴が攻撃行動を促進する機序を説明する概念として、適切なものを2つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
この問題では、暴力映像の視聴が攻撃行動を促進する機序として、模倣と脱感作を理解できるかが問われています。
2つ選ぶ問題なので、攻撃行動を増やし得る過程を選択肢ごとに確認します。
解説
暴力映像の視聴が攻撃行動に影響する機序として、代表的には模倣と脱感作が挙げられます。
模倣は、他者の行動を観察し、その行動を自分も行うようになることです。暴力映像で攻撃行動が描かれ、それが成功したり報酬を得たりするように見えると、視聴者が同様の行動を学習する可能性があります。
脱感作は、暴力的な刺激に繰り返し接触することで、暴力への嫌悪感、不安、共感的反応が弱まることです。その結果、攻撃行動への心理的抵抗が低くなる可能性があります。
一方、カタルシスは、攻撃的な感情を表出することで攻撃衝動が低減するという考え方ですが、暴力映像視聴が攻撃行動を促進する機序としては適切ではありません。
社会心理学のポイント
暴力映像の影響では、観察学習による模倣、攻撃スクリプトの学習、脱感作、攻撃的認知の活性化などを整理します。
選択肢の確認
1.消去
判定:誤り。
消去は、強化されていた行動が強化されなくなることで、その行動の頻度が低下する過程です。暴力映像が攻撃行動を促進する機序としては適切ではありません。
2.模倣
判定:正しい。
暴力映像に登場する攻撃行動を観察し、それをまねることで攻撃行動が促進される可能性があります。観察学習の観点から重要です。
3.脱感作
判定:正しい。
暴力刺激に繰り返し接することで、暴力への抵抗感や情動反応が弱まり、攻撃行動への心理的抑制が低下する可能性があります。
4.負の強化
判定:誤り。
負の強化は、不快刺激が取り除かれることで行動が増えることです。暴力映像の視聴が攻撃行動を促進する一般的機序としては、模倣や脱感作が適切です。
5.カタルシス
判定:誤り。
カタルシスは、攻撃的感情の発散により攻撃衝動が減少するという考え方です。暴力映像が攻撃行動を促進する機序としては適切ではありません。
覚えるポイント
- 暴力映像の影響では、模倣と脱感作を押さえます。
- 模倣は、観察した攻撃行動をまねることです。
- 脱感作は、暴力への情動的抵抗が弱まることです。