8AM15|第8回 公認心理師国家試験 過去問
行動を生じさせる刺激、刺激によって生じる行動及び行動がもたらす結果という3つの要素の結び付きによって、行動が維持されるという捉え方に立ち、行動と結果との間の関係性を明らかにする方法として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、行動を先行刺激、行動、結果の関係から理解する方法が問われています。
キーワードは、「刺激」「行動」「結果」「行動と結果との関係性」です。
解説
機能分析は、ある行動がどのような状況で起こり、その結果として何が生じ、その結果によって行動が維持されているのかを明らかにする方法です。
行動療法や応用行動分析では、よくABCの枠組みで整理します。
- A:Antecedent、先行条件
- B:Behavior、行動
- C:Consequence、結果
たとえば、授業中に子どもが席を立つ行動について、直前に難しい課題が出されたのか、席を立った結果として課題から逃れられたのか、教師や友人の注目を得られたのかを検討します。
同じ行動でも、維持している機能が異なれば支援方法も変わります。注目を得るための行動なのか、嫌な課題を回避するための行動なのか、感覚刺激を得るための行動なのかを見立てることが重要です。
心理支援のポイント
機能分析では、行動を「良い・悪い」で判断するのではなく、その行動が何のために維持されているのかを考えます。支援は行動の機能に合わせて組み立てます。
選択肢の確認
1.機能分析
判定:最も適切。
先行刺激、行動、結果の関係を整理し、行動がどのような結果によって維持されているかを明らかにする方法です。問題文の説明に合致します。
2.シェイピング
判定:適切とはいえない。
シェイピングは、目標行動に近い反応を段階的に強化し、新しい行動を形成する方法です。行動と結果の関係を分析する方法ではありません。
3.行動リハーサル
判定:適切とはいえない。
行動リハーサルは、望ましい行動を実際に練習する方法です。SSTや認知行動療法などで用いられますが、行動の機能を分析する方法ではありません。
4.セルフ・モニタリング
判定:適切とはいえない。
セルフ・モニタリングは、自分の行動、感情、思考、身体反応などを記録し、気づきを高める方法です。機能分析の材料にはなりますが、問題文の方法そのものではありません。
5.ケース・フォーミュレーション
判定:適切とはいえない。
ケース・フォーミュレーションは、クライエントの問題の成り立ち、維持要因、介入方針を仮説化する広い概念です。本問では、行動と結果の関係を明らかにする機能分析が最も適切です。
覚えるポイント
- 機能分析は、先行刺激、行動、結果の関係を整理します。
- 行動が何によって維持されているかを明らかにします。
- 同じ行動でも、機能が違えば支援方法も変わります。