8PM110|第8回 公認心理師国家試験 過去問
授業中に、教師に関心を向けてもらえていないと感じた子どもが、離席して遊び出し、教師から注意を受けると、関心を向けてもらえたと感じる。このように、特定の行動とその行動の結果生じる変化との関係を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、行動とその結果の関係を表す随伴性が問われています。
キーワードは、「特定の行動」と「その行動の結果生じる変化」です。
解説
随伴性とは、ある行動の後にどのような結果が生じるかという関係を指します。
本問では、子どもが授業中に離席して遊び出すと、教師から注意を受けます。教師に注意されることは一見すると罰のように見えますが、子どもにとっては「関心を向けてもらえた」という結果になっています。
そのため、教師の注意が子どもの離席行動を強化している可能性があります。行動を理解するには、「大人にとって望ましくない結果か」ではなく、「本人にとってどのような結果として機能しているか」を見る必要があります。
応用行動分析では、先行条件、行動、結果を整理し、行動がどのような随伴性によって維持されているかを検討します。
教育支援のポイント
問題行動を減らすには、叱るだけでは不十分なことがあります。叱ることが注目という報酬になっている場合、望ましい行動に注目を向ける支援が必要です。
選択肢の確認
1.昇華
判定:適切とはいえない。
昇華は、受け入れがたい欲求や衝動を、社会的に認められる活動に置き換える防衛機制です。行動と結果の関係を表す用語ではありません。
2.随伴性
判定:最も適切。
特定の行動と、その行動の結果として生じる変化との関係を表します。離席して遊び出す行動と、教師から注意を受ける結果の関係に該当します。
3.機能的自律性
判定:適切とはいえない。
機能的自律性は、もともと別の目的で始まった行動が、後にそれ自体独立した動機を持つようになることを表す概念です。本問の行動と結果の関係ではありません。
4.キューイング
判定:適切とはいえない。
キューイングは、手がかりを提示して行動を促すことです。たとえば、次に何をするか合図を出す支援などを指します。行動後の結果との関係を表す用語ではありません。
5.トークン・エコノミー
判定:適切とはいえない。
トークン・エコノミーは、望ましい行動に対してトークンを与え、後で報酬と交換できるようにする行動療法的技法です。行動と結果の関係そのものを表す用語は随伴性です。
覚えるポイント
- 随伴性は、行動とその結果の関係です。
- 教師の注意が、子どもにとって強化として働くことがあります。
- 行動支援では、本人にとってその結果がどのような意味を持つかを見ます。