8PM148第8回 公認心理師国家試験 過去問

心理アセスメント-04 症状評価:不安・抑うつ・パニック・社交不安

5歳の男児A。母親Bに連れられて教育センターに来所した。巡回相談の個別面談で、幼稚園に馴染めないAの就学に関する不安をBが伝えたところ、同センターを紹介されたという。BによるとAは、入園当初から集団活動に加わることが苦手で、一人遊びを好む傾向が続いている。玩具の取り合いが原因で、しばしば他児に対してかんしゃくを起こしてしまう。Aが通っている幼稚園では、自然を通して動植物に関わり、遊びこむ教育に力を入れているが、Aが興味を示すことはなく、ひたすら好きな積み木を並べることに夢中になっていることが多い。 ``` Aのアセスメントに有用と考えられる心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 1


## 正答

1

## この問題のポイント

この問題では、5歳児の自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害〈ASD〉が疑われる事例に対して、適切な心理検査を選ぶことが問われています。

事例のキーワードは、「集団活動が苦手」「一人遊びを好む」「かんしゃく」「好きな積み木を並べることに夢中」です。

## 解説

Aは5歳の男児で、幼稚園に馴染めず、就学に関する不安から教育センターに来所しています。入園当初から集団活動に加わることが苦手で、一人遊びを好み、玩具の取り合いでかんしゃくを起こすことがあります。また、園の活動には関心を示しにくく、好きな積み木を並べることに強い関心を示しています。

これらは、ASDでみられることのある社会的コミュニケーションの困難、集団参加の難しさ、こだわりや限定的興味を示唆します。

**CARS**は、自閉症児の行動特徴を評価する尺度で、対人関係、模倣、情緒反応、身体の使い方、物の使い方、変化への適応、視覚・聴覚反応、言語・非言語コミュニケーションなど、複数の観点から評価します。5歳児のASD特性のアセスメントに有用です。

なお、検査結果だけで判断せず、保護者面接、園での行動観察、発達歴、就学に向けた支援ニーズを総合して考えることが重要です。

> アセスメントの視点
> 就学前のASDアセスメントでは、集団参加、遊びの特徴、こだわり、感覚特性、かんしゃくのきっかけ、園での適応を確認します。

## 選択肢の確認

1.CARS
判定:最も適切。
CARSは、自閉症児の行動特徴を評価する尺度です。Aの集団活動の苦手さ、一人遊び、こだわり、かんしゃくなどを評価する検査として適切です。

2.CAARS
判定:適切とはいえない。
CAARSは、成人のAD/HD症状を評価する尺度です。5歳児のASDアセスメントには適していません。

3.STRAW
判定:適切とはいえない。
STRAWは、読み書きなど学習面の困難を評価する検査として用いられます。本事例では、就学前のASD特性の把握が中心であり、CARSが適切です。

4.M-CHAT
判定:適切とはいえない。
M-CHATは、乳幼児期のASDスクリーニングとして用いられます。5歳児の詳細なアセスメントとしては、選択肢の中ではCARSがより適切です。

5.コース立方体組み合わせテスト
判定:適切とはいえない。
コース立方体組み合わせテストは、視覚構成能力や知的機能の評価に用いられます。ASD特性の評価としてはCARSが適切です。

## 覚えるポイント

* **CARS**は、自閉症児の行動特徴を評価する尺度です。
* ASDでは、集団参加の困難、一人遊び、こだわり、感覚特性、かんしゃくを確認します。
* CAARSは成人AD/HD、M-CHATは乳幼児ASDスクリーニングとして整理します。

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