9AM25|第9回 公認心理師国家試験 過去問
1980 年に世界保健機関〈WHO〉が提唱した、障害を「機能障害」、「能力障害」及び「社会的不利」の 3 次元で捉える枠組みとして、適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、WHO が 1980 年に提唱した国際障害分類の理解が問われています。
手がかりは、「機能障害」「能力障害」「社会的不利」の3次元です。
解説
国際障害分類は、WHO が 1980 年に提唱した障害の分類枠組みです。英語の略称では ICIDH とされます。
国際障害分類では、障害を次の3つの次元で捉えます。
- 機能障害:心身の構造や機能の障害
- 能力障害:日常生活上の活動能力の制限
- 社会的不利:社会参加や役割遂行における不利益
この枠組みは、障害を身体機能だけでなく、生活や社会参加の問題としても捉えようとした点で重要です。
一方、2001 年には、より相互作用的な視点をもつ国際生活機能分類が採択されました。国際生活機能分類では、生活機能、活動、参加、環境因子などを含めて理解します。
ひっかけポイント
1980 年、機能障害、能力障害、社会的不利なら国際障害分類です。2001 年、生活機能、活動、参加、環境因子なら国際生活機能分類です。
公認心理師の実践では、障害を本人の機能だけで捉えず、生活上の困難、社会参加、環境調整、合理的配慮まで含めて考えることが重要です。
選択肢の確認
1.国際障害分類
判定:正しい。
国際障害分類は、WHO が 1980 年に提唱した枠組みで、障害を「機能障害」「能力障害」「社会的不利」の3次元で捉えます。本問の説明に合致します。
2.国際生活機能分類
判定:誤り。
国際生活機能分類は、2001 年に WHO で採択された枠組みです。生活機能、活動、参加、環境因子などを含め、障害を本人と環境の相互作用として捉えます。本問の 1980 年の3次元分類は国際障害分類です。
3.障害の医学モデル
判定:誤り。
障害の医学モデルは、障害を主に個人の心身機能の問題として捉え、治療や回復を重視する考え方です。本問の WHO による「機能障害」「能力障害」「社会的不利」の3次元分類の名称ではありません。
4.障害の社会モデル
判定:誤り。
障害の社会モデルは、障害を個人の問題だけでなく、社会の側にある障壁によって生じるものとして捉える考え方です。重要な視点ですが、本問の 1980 年の分類枠組みの名称ではありません。
5.リカバリーモデル
判定:誤り。
リカバリーモデルは、精神保健福祉などの領域で、症状の消失だけでなく、本人が希望や意味をもって自分らしい生活を取り戻す過程を重視する考え方です。本問の障害分類の枠組みではありません。
覚えるポイント
- 国際障害分類は、1980 年に WHO が提唱しました。
- 国際障害分類は、機能障害、能力障害、社会的不利の3次元で捉えます。
- 国際生活機能分類は、2001 年に採択された枠組みです。
- 障害理解では、本人の機能だけでなく、活動、参加、環境も考えます。