37Q116|第37回 社会福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、A相談支援事業所のB相談支援専門員(社会福祉士)がCさんや同僚とともに取り組んだ実践として、適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Bは、担当するCさん(35歳)から相談を受けた。D市に住むCさんは難病で重度訪問介護を利用しており、自宅から外出することは難しい状態である。Cさんはパソコンスキルには自信があるが、在宅の重度の障害者には就労の機会がほとんどないことをBに訴えた。Bは、同僚とともにCさんと同様の重度の障害がある人達の自宅を訪問して話を聞いた。そして、Cさんらとともに重度障害者の就労の機会を増やしていくことについて行政に協力を呼び掛けた。
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正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
実践概念は、実際に誰へ、どの場所で、何を目的に働き掛けたかで判断する。本事例では自宅を訪ねた行為と、当事者と行政へ働き掛けた行為を分けて捉える。
解説
Bらは、外出が難しい重度障害者の自宅へ自ら出向き、潜在化しやすい就労ニーズを聴き取っている。これは、支援を求めて窓口に来るのを待たず、生活の場へ積極的に接触するアウトリーチである。さらに、個人の就職先だけを探すのではなく、同じ課題を持つ当事者とともに、重度障害者の就労機会を増やすよう行政へ協力を呼び掛けている。制度・施策や社会環境の改善を目指す組織的な働き掛けであり、ソーシャルアクションに当たる。本人のパソコンスキルという強みを踏まえ、個人の困難を共通の地域課題へつなげた点も重要である。
選択肢の確認
1.パーソナライゼーション
誤り。個別の希望等に応じてサービスを本人中心に編成する概念では説明できず、ここで中心なのは訪問と社会的働き掛けである。
2.リファーラル
誤り。リファーラルは適切な他機関・専門職へ紹介し支援をつなぐことであり、本事例には具体的な紹介行為が示されていない。
3.ソーシャルアクション
正しい。当事者らとともに行政へ協力を呼び掛け、重度障害者の就労機会という社会環境の改善を目指している。
4.スクリーニング
誤り。一定の基準で支援対象やリスクを選別・早期発見する場面ではなく、ニーズ把握と行政への働き掛けの場面である。
5.アウトリーチ
正しい。外出が難しい人たちが相談所へ来るのを待たず、Bらが自宅を訪問して声を聴く能動的な接触を行っている。
覚えるポイント
支援者が生活の場へ出向けばアウトリーチ、当事者と制度や社会環境の変革を求める働き掛けはソーシャルアクションと整理する。