38Q101|第38回 社会福祉士国家試験 過去問
事例を読んで、D市生活困窮者自立相談支援機関のB相談支援員(社会福祉士)が考える支援の方向性に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 Cさん(25歳)は、高校卒業後に四国にあるA市の企業に就職したものの人間関係がうまくいかず2年ほどで退職、その後、職業と住まいを転々として、現在は関西のD市内の公園でホームレス生活をしている。住民票は出身地A市に置いているが、居住していない。Cさんがいつも公園の日陰にうずくまっているのを見て心配した近隣住民が、民生委員に相談し、民生委員がD市の生活困窮者自立相談支援機関に相談した。BがCさんのもとを訪問したところ、Cさんから「この生活を何とかしたい」との意向が表明された。
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正解: 2・4
正答
2、4
この問題のポイント
住民票の所在地ではなく、Cさんが今いるD市で安全と生活基盤を確保します。本人が「この生活を何とかしたい」と意思を示したため、民間支援団体との連携と生活保護申請支援を、本人の同意と選択を尊重して具体化します。
解説
生活困窮者自立相談支援機関は、訪問によって相談につながりにくい人へ働きかけ、本人と支援計画を検討し、関係機関との連絡調整を行います。CさんはD市の公園で生活し、支援を希望しています。生活保護法上、居住地がない又は明らかでない要保護者については現在地を所管する福祉事務所が保護を実施するため、住民票をA市に残していることを理由に遠方へ戻す必要はありません。D市の福祉事務所へ同行するなどして申請を支え、同時にD市で活動するホームレス支援団体へ本人の同意を得て協力を求めれば、食事、居所、医療、就労等の切れ目ない支援につながります。近隣住民には相談への謝意を示しても、Cさんの個人情報を提供して見守りを任せる対応は避けます。
選択肢の確認
1.Cさんに対し、A市を管轄する福祉事務所を訪問するよう促す。
誤り。住民票所在地へ移動させず、現在地であるD市の福祉事務所が相談と保護の必要性に対応できます。
2.D市内で活動しているホームレス支援団体に連絡し、協力を要請する。
正答。本人の同意を得ながら、現地で実績のある民間団体と連携して生活全般の支援を補強する対応です。
3.Cさんの住民票がA市にあるので、A市に支援会議の開催を要請する。
誤り。支援の基点は住民票だけで決まらず、現在いるD市で本人の困りごとと意思に即して支援を組み立てます。
4.D市の福祉事務所につなぎ、生活保護の受給手続きを支援する。
正答。住居のないCさんについて現在地を所管する福祉事務所につなぎ、本人による申請の手続を支えることが適切です。
5.Cさんの情報を近隣住民に伝えて、このまま見守りを継続するよう依頼する。
誤り。本人の個人情報を近隣住民へ伝えることは守秘の観点から不適切で、現に示された支援希望への具体的対応にもなりません。
覚えるポイント
ホームレス状態の人への保護は住民票ではなく現在地で対応できます。アウトリーチ後は、本人の意思を中心に福祉事務所と民間団体をつなぎます。