36AM36|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
流量制御型(容積制御方式)の輸液ポンプについて正しいのはどれか。 a.輸液の成分による誤差は生じない。 b.汎用の輸液セットが使用できる。 c.滴下センサが必要である。 d.滴数制御型(滴下制御方式)に比べて流量のばらつきが大きい。 e.圧閉される部分のチューブ内径の変化で誤差が生じる。
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正解: 2
正答
2
公式正答は 2 です。正答内容は a、e です。
この問題のポイント
容積制御方式は、指定輸液セットのチャンバやチューブをポンプで一定容積ずつ能動的に送液します。滴容積と滴数の換算に依存しないため、輸液成分や表面張力による滴下誤差を受けにくい一方、圧閉されるチューブ径や弾性の変化は一回の送液容積に影響します。
解説
滴下制御方式は滴下センサで滴数を数え、「1 mLあたり何滴」という係数から流量を推定します。滴容積は液の粘性・表面張力やセットの特性などで変化し得ます。これに対し容積制御方式はしごき型フィンガやカセット等でチューブを圧閉・送り、機械動作で定めた容積を送ります。そのため公式肢aは「輸液成分による滴容積変化に依存しない」という滴下方式との対比で正しいと判定します。高粘度液、閉塞圧、チューブ特性等による実流量への影響まで「一切生じない」という意味ではありません。
正確な圧閉量を得るには、材質、内径、外径、弾性が装置に適合するメーカー指定輸液セットを使います。指定外の汎用セットを自由に使えるとはいえません。滴下センサは容積制御の基本原理に必須ではありませんが、空液監視や異常検知のため搭載・併用する装置の存在まで否定するものではありません。
各肢の判定は、a:出題上正しい、b:誤り、c:誤り、d:誤り、e:正しいです。
各肢の最終判定は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:誤り、e:正しいです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b
正答ではありません。 aは滴容積依存性の小さい容積制御という出題文脈で正しいですが、bは正確な送液にメーカー指定セットを要するため誤りです。
選択肢2:a、e
正答です。 aは滴数換算に依存せず成分による滴下誤差を受けにくいこと、eはチューブ内径の変化が1駆動あたりの圧閉容積に影響することから、ともに正しいです。
選択肢3:b、c
正答ではありません。 bは指定外の汎用輸液セットを自由に使えないため誤りです。cも滴数で流量制御する方式ではなく、滴下センサは制御原理上の必須要素ではありません。
選択肢4:c、d
正答ではありません。 cの滴下センサは基本の容積制御に必須ではありません。dも、容積制御は滴数制御より滴容積の影響を受けにくく、通常流量のばらつきが大きいとはいえません。
選択肢5:d、e
正答ではありません。 eはチューブ内径変化が圧閉容積誤差になるため正しいですが、dは容積制御のほうが滴下制御より流量のばらつきが大きいとする方向が誤りです。
覚えるポイント
- 容積制御はチューブ等を機械的に圧閉して能動送液し、滴容積と滴数の換算に依存しない。
- 指定チューブ/セットの内径・材質・弾性が送液精度に関係し、圧閉部の内径変化は誤差を生じる。
- 滴下センサは容積制御の根本原理に必須ではないが、監視用に搭載する装置まで否定しない。
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